Google様がまた新しいAIツール出してきたじゃないですか。正直いうと、また覚えることが増えるのかという感想😅Claude CodeがProプランで使えるようになったと思ったら、今度はGemini CLIですよ...もう追いつけない💦でもやらないと時代に取り残される...😫という話となります。
Gemini CLIって何?
ターミナル上で動くGoogleのAIコーディングアシスタントです。「〜を作って」「〜を修正して」とプロンプトに依頼することで開発ができます。Claude Codeと似てるけど、GoogleのGeminiを使ってるのが特徴。個人的にはGeminiの最近の追い上げも見過ごせません。
特徴
- Gemini 2.5 Proの100万トークンという巨大なコンテキストウィンドウ
- マルチモーダル機能(PDFやスケッチからアプリ生成)
- Google検索との連携でリアルタイム情報取得
- MCP(Model Context Protocol)サーバーとの連携
- Gemini CLIって何?
- 料金の話(重要)
- Gemini CLIの導入
- おわりに
- 補足(インストール方法、インストール後の実データの確認方法、削除の方法)
料金の話(重要)
Gemini CLIは基本無料で使えます🥰これがClaude Codeと大きく違うところ!
個人Googleアカウントでの利用(無料)
より多く使いたい場合には?
プラン | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
Google AI Studio API | 従量課金 | より多くのリクエストが可能 |
Gemini Code Assist | 契約制 | 企業向け(Standard/Enterprise) |
私は個人アカウントの無料枠で十分そうです!
以降で導入方法について説明していきます。
今回使用する環境
- Windows 11 Pro
- PowerShell 7.x(推奨)
- Node.js 18以上(今回は22.17.0を使用) ‐ Git(今回は2.50.0を使用)
Gemini CLIの導入
【STEP1】Windows環境での事前準備
Node.jsのインストール方法
Node.js公式サイトにアクセスし、ダウンロードをクリック
ダウンロードしたWindows Installer (.msi) をダウンロードして実行。
特に気にすることなく、インストールを進めて大丈夫だと思います。
インストール完了のダイアログ
インストールが完了したらPowerShellを起動して以下のように実行して、バージョンを確認します。
バージョン確認
PS> node -v PS> npm -v
Gitのインストール方法
Git公式サイトのダウンロードにアクセスし、ダウンロードをクリック
ダウンロードしたWindows Installer (.msi) をダウンロードして実行。
インストールする際は少なくとも以下の設定に気をつけてください。Windows版のGitのインストールの複雑さそろそろなんとかしてほしい…🙄
1. PATH環境変数設定(必須):以下のように✔をいれてください
- Use Git from Git Bash only
- ✔ Git from the command line and also from 3rd-party software
- Use Git and optional Unix tools from the Command Prompt
設定画面
2. 改行コード設定:以下のように✔をいれてください
- ✔ Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings
- Checkout as-is, commit Unix-style line endings
- Checkout as-is, commit as-is
設定画面
インストール完了のダイアログ
インストールが完了したらPowerShellを起動して以下のように実行して、バージョンを確認します。
バージョン確認
PS> git -v
【STEP2】Gemini CLIのインストールと初期設定
プロジェクトフォルダ作成とGemini CLIインストール・起動
以下のリポジトリを参考にします。
インストールは以下のようになります。
⚠️どれでもインストールは成功するのですが2025.06.28時点では注意点があります。
最新版のGemini CLI バージョン0.1.8では日本語入力が一部欠落するというバグがあるようです。そのため、私も諦めて(その2)の方法を使用しGemini CLI バージョン0.1.7をインストールしています。このバージョンでは問題なく入力作業を行うことが出来ます。そのうちバグフィックスが行われると思いますので待ちましょう。
npxを使用したインストールやキャッシュのアンインストールのコマンド詳細は ブログの末尾に記載しているので参照してください。
# 作業用のフォルダを c:\gemini-cli とします PS> cd \ PS> mkdir gemini-cli PS> cd gemini # インストール(その1)Node.js 18以上が必要 PS> npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli # インストール(その2)Node.js 18以上が必要 PS> npx @google/gemini-cli # インストール(その3)npmを使ってグローバルにインストール(この場合はGitは不要) # 次回からの起動は gemini となる。 PS> npm install -g @google/gemini-cli
⚠️何故か初回の起動(インストール)ではかなりの時間(数分)かかるようです。これについては原因はわかっていません。
インストールが完了すると以下のような表示に変わります。いよいよGemini CLIを操作していきます。
初回セットアップ(認証作業を含む)
初めて起動すると、いくつかの質問をされます。カーソルとEnterキーで値を決定します。
1. カラーテーマ選択(これは好みで選択)
カーソルで色味をみながら選択してください。私はDefaultのDarkカラーを選択しました。
2. User Settings と Workspace Settingsの選択
同画面にあるこちらの設定値もカーソルとEnterキーで値を決定します。
User Settings(ユーザー設定)
この場合にはどのディレクトリからGemini CLIを実行しても同じテーマとなります。
- 適用範囲:ユーザー全体(グローバル設定)
- 保存場所:~/.gemini/ (ホームディレクトリ)
- 影響:すべてのプロジェクトで共通(他のプロジェクトにも適用される)
Workspace Settings(ワークスペース設定)
この場合にはチームメンバーと設定を共有可能となり、プロジェクトごとに異なるテーマ設定を行うことができます。
- 適用範囲:現在のプロジェクトのみ(プロジェクト固有設定)
- 保存場所:プロジェクトディレクトリ内
- 影響:このプロジェクトでのみ有効(他のプロジェクトには影響しない)
今回はUser Settings
を選択します。
3. 認証方法選択
画面が切り替わり以下の表示となります。」
Geminiを扱うので認証が必要になります。以下の方法がありますが、今回は個人アカウントでサインインしていきます。
- Login with Google → 個人Googleアカウントでサインイン(今回はこちら)
- Gemini API Key → API利用の場合にはGoogle AI StudioでAPIキー取得して設定
- Vertex AI → Vertex AIを使用する場合にはこちらを選択
4. ブラウザでの認証
【Login with Google】を選択します。選択するとNode.jsからネットワークアクセスのアラートが表示される可能性があるので、ダイアログ表示がされたら【許可】ボタンをクリックします。
ブラウザが開き、設定するGoogleアカウントでログインして
認証が完了すると、こんな感じの画面が表示されます。
以下のように表示が行われればインストールおよび起動は成功です。
一度、以下のコマンドで終了させます。(2回目以降はnpxのキャッシュにデータが保存されているので起動は高速になります)
/exit
5. GEMINI.mdファイルの作成(推奨)
プロジェクトルートにGEMINI.md
ファイルを作成すると、Gemini CLIの動作をカスタマイズできます。
例えば、以下のような内容をいれておくことになります。デフォルト状態ではプロンプトが日本語でも生成結果が英語になることもあるので、しっかり設定するほうが安全です。
# GEMINI.md ## 言語設定 - すべての回答は日本語で行ってください - コメントも日本語で記述してください ## プロジェクト概要 Pythonプロジェクト ## 開発環境 - Windows 11 - Python 3.13 - VSCode ## 開発ルール ‐ 型ヒント、DocStringを必須とする ‐ log出力に対応する - エラーハンドリングを必ず含める
【STEP3】Gemini CLIでのコーディング
実際にコーディングしてみましょう!再度、以下を実行し、Gemini CLIを実行します。2回目以降はローカルキャッシュを使用するので高速な起動となります。
PS> npx @google/gemini-cli
起動後に以下のように入力します。
プロンプト例
> フィボナッチ数列のプログラムを作成してください。
すると以下のようなコードを生成してくれます。途中、PC側へ反映する操作(ファイルの作成やプログラムの実行)についてはGemini CLI側から尋ねられるので、操作内容を確認して返答しましょう。この部分はClaude Codeと同じです。
生成結果
import logging import sys # ロギングの設定 logging.basicConfig(level=logging.INFO, format='%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s') def calculate_fibonacci(n: int) -> list[int]: """ 指定された項数までのフィボナッチ数列を計算します。 Args: n: 計算するフィボナッチ数列の項数。 Returns: フィボナッチ数列を含むリスト。 Raises: ValueError: nが0以下の場合。 """ if n <= 0: logging.error("項数nは正の整数である必要があります。") raise ValueError("項数は正の整数である必要があります。") logging.info(f"{n}項までのフィボナッチ数列を計算します。") fib_sequence = [0, 1] if n == 1: return [0] while len(fib_sequence) < n: next_fib = fib_sequence[-1] + fib_sequence[-2] fib_sequence.append(next_fib) return fib_sequence[:n] if __name__ == "__main__": if len(sys.argv) != 2: print("使用法: python fibonacci.py <項数>") sys.exit(1) try: num_str = sys.argv[1] num = int(num_str) result = calculate_fibonacci(num) print(f"{num}項までのフィボナッチ数列: {result}") except ValueError: logging.error(f"無効な入力が提供されました: '{sys.argv[1]}'") print("エラー: 項数には正の整数を指定してください。") except Exception as e: logging.exception("予期せぬエラーが発生しました。") print(f"予期せぬエラーが発生しました: {e}")
Docstringはつけてくれてますが、型ヒントは微妙な感じです🤔
【注意点】Windows特有の注意点
ファイルエンコーディング
日本語ファイルの文字化けもなく、UTF-8で正しく処理されましたが、実行に関しては文字化けが発生することもあります。そのあたり、Gemini CLIに相談しながら作業を進めることでうまくいくことでしょう。
おわりに
正直、最初は「またGoogleが新しいツール出してきた😅」って思ったんですが、使ってみたら予想以上に良かったです!
良かった点
- Windows環境での動作が安定している
- 無料でここまで使えるのは驚き
気になった点
- たまに英語で回答される(GEMINI.mdで改善可能)
- Claude Codeと比べて回答の質にばらつき
- インストールがかなり遅い
- 無料版の制限の存在
まずは無料でGemini CLIで試してみて、物足りなくなったらClaude CodeのProプランを検討するのが良さそうです!特にWindows環境では何の問題もなく動作するので、サクッと試してみることをおすすめします。
以下のような使い分けかな…🤔
- 無料で試したい → Gemini CLI
- 高品質な回答重視 → Claude Code
ちなみにWSLでも問題なく動作します。こちらのほうは特に事前準備もほぼなく高速なレスポンスが得られます。一部不具合もあるそうなのですが、個人的には断然こっちがオススメ🤩
参考リンク
補足(インストール方法、インストール後の実データの確認方法、削除の方法)
補足1.GitHub URL版: npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli
1.1 インストール方法および実行
PS> npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli
補足1.2 ファイル確認方法
# npm-cacheの一時ファイル検索 PS> Get-ChildItem -Path "$env:LOCALAPPDATA\npm-cache" -Recurse -Name "*gemini*" -ErrorAction SilentlyContinue
補足1.3 削除(キャッシュクリア)方法
# 完全クリア PS> Remove-Item -Path "$env:LOCALAPPDATA\npm-cache\_npx" -Recurse -Force -ErrorAction SilentlyContinue;
補足2. npmパッケージ版: npx @google/gemini-cli
補足2.1 インストール方法および実行
PS> npx @google/gemini-cli
補足2.2 ファイル確認方法
PS> Get-ChildItem -Path "$env:LOCALAPPDATA\npm-cache\_npx" -Recurse -Name "*gemini*" -ErrorAction SilentlyContinue
補足2.3 削除(キャッシュクリア)方法
PS> Remove-Item -Path "$env:LOCALAPPDATA\npm-cache\_npx" -Recurse -Force -ErrorAction SilentlyContinue;