2026-01-01から1年間の記事一覧

IBM Project BobのAIエージェントがWSLで動かない! ― ファイル編集はできるのにコマンドだけ失敗する原因と解決策

IBM Project Bob(このエントリでは以降 Bob IDEとします)は、IBMが開発したAIエージェント搭載のIDE(VS Codeのフォーク)です。AIエージェントにコマンドを実行させ、プログラムの生成や実行を自動化できる、いわゆるAIコーディングエージェント系のツー…

Raspberry Piの値上げニュースで考えた、「小型のローカルLLMデバイス選び」はN100ミニPCが現実解?

Raspberry Pi 5がまた値上げになりましたね www.gizmodo.jp 16GBモデルが60ドルアップで205ドル(約3万円)。しかも2025年12月に値上げしたばかりで、わずか2カ月での再値上げです。原因は世界的なRAM不足とのこと。 このニュースを見て真っ先に思ったのが、…

「Doclingが有料化した」は間違い ― IBM Elite Support for Doclingのリリース情報を正しく理解する

2026年1月27日、「IBM Elite Support for Docling」の一般提供(GA: General Availability)について発表がありました。 community.ibm.com これだけ見るとDoclingは有料になっちゃうの?と感じますが、そうでは無いようです。 この発表の意味するところや企…

8GBメモリでOK!Raspberry Pi 5で使える日本語対応ローカルLLM一覧

以前のエントリなどでも触れていましたが、Raspberry Pi 5(8GB RAM)でリアルタイム対話可能な日本語LLMは実現可能となりつつあります。それも、特別なハードウェアを使用することなしにです。 これは、1B〜3Bパラメータのモデルでもかなり優秀になってきて…

さよならNeofetch、こんにちはFastfetch!代替ツールまとめ

皆さん、ターミナルを開いたときに neofetch でシステム情報を表示するの、好きですよね?(私だけ?)あのアスキーアートと一緒にスペックが並ぶ画面、なんだかテンション上がります ところが先日、最新のRaspberryPi OS環境で何気なく sudo apt install ne…

IBM Granite この半年の進化を振り返る ― 他のオープンモデルとどう違うのか?

最近、卒業研究の論文で忙しかったのですが、ようやく峠をこえましたそんななかで「Graniteって最近どうなってるんだろう?」と思い立ち、公式サイトやHugging Faceのibm-graniteリポジトリを眺めてみました。LlamaやMistral、Qwenなど選択肢が増える中で、I…

IBM Project Bob / WSL 環境の起動で Exec format error が出たときにまず試すこと

IBM のProject Bob(以降Bobと略します)、皆さんもう試しましたか? Project Bobのウェイティングリスト www.ibm.com 【参考】前回のファーストタッチ体験記 uepon.hatenadiary.com watsonx Code Assistantの基盤技術としても注目されているBobですが、今回…

topやhtopは何を見ている?/procの仕組みを知れば自分でも作れる【シェルスクリプト実践】

Raspberry Pi 5でローカルLLMを動かすのが楽しくて仕方ありません。8GBモデルなら小さめのLLMも動きますし、何より「手元で動くAI」というロマンがあります ただ、LLMを動かしていると気になるのが 「今、どれくらいリソースを使っているんだろう?」 という…

【これなら実用できる!】Raspberry Pi 5 + llama.cpp + LFM 2.5でローカルLLM環境構築【実測値15tokens/s】

2026/01/21追記:CPU N100、12GBメモリのWindowsPCでllama.cppで動作したところ10tokens/sというスピードでした。 前回はGPUなしで動く!1GB小型LLM「LFM 2.5」の導入方法と実力検証という内容で、軽量なLLMモデルLFM 2.5をGPUのないノートPC環境で動かす方…

GPUなしで動く!1GB小型LLM「LFM 2.5」の導入方法と実力検証

2026/01/21追記あり:LM Studioから直接モデルのダウンロードができる様になりました。 2026/01/21追記あり:N100CPUでの動作スピードを追記(約8tokens/s)。 最近、ローカルLLMを動かすためのGPUやメモリの価格が高騰していて、「新しくPC環境を揃えるのは…

StreamlitのLLM呼び出しが遅い?並列処理で爆速化する3つの方法を比較してみた

修論まだ終わってないのに… 現在、絶賛修論執筆中の身ですが、修論の研究でStreamlitでLLMを使った実験用のアプリを作っていたときに 「複数のLLM APIを呼び出して、結果が返ってくるの遅くない?」から始まった技術検証の話を書きます。 複数のプロンプトを…

環境構築で挫折しない!ブラウザで動く「Play with Docker」でDocker入門

Play with Dockerというサービスは知っていますか?私は恥ずかしながら先日知りました www.docker.com 初心者向けにDockerをテーマで数回ぐらいのハンズオンをしようと考えていたのですが、参加者のPCのにDockerをインストールしてもらうのが結構ハードル高…

【初心者向け】Pythonリンター&フォーマッタ、Ruffの始め方|インストールからVSCode設定まで

Pythonでコードを書いていると、「このインデントおかしくない?」 「importの順番これでいいんだっけ?」みたいな細かいところが気になります。 最近は、エディタの機能でほぼなんとかなるのですが、たまにコピー&ペーストをVimなどに行うとズレてひどい目…

AIエージェントの2025年を振り返る|MCP・A2Aとは何かを初心者向けにやさしく解説してみた

この画像はエントリの内容ををNano Banana Proのインフォグラフィックスとなります なぜ今さら"規格"の話が大事なのか 2025年はAIエージェントの年になるって予想がいろいろ出ていましたよね。2026年1月現在の振り返ってみると、少なくともAIエージェントの…

AI活用の第一歩|ファインチューニング・LoRA・RAGの違いを説明できるようにする

ファインチューニング / LoRA / RAG は何が違うの? AIや大規模言語モデル(LLM)の話をしていると、次のような質問がありますよね。 ファインチューニング(Fine-Tuning) LoRA RAG 最近AIを勉強はじめた方と話をしていると、この3つの違いについて質問され…

【開発者目線】2025年のIBM AI動向振り返り:エージェントの時代が来た感じがする

これまで、OpenAI、Anthropic、Googleといったメジャーどころの生成AIモデルやサービスの動向を追ってきましたが、IBM関連の技術も追っているため、2025年のIBMのAI戦略と技術動向についてもまとめてみようと思います。 IBMのAI関連サービスは「watsonx」と…