8月末にROCm 10.0がリリースされました。7.14からいきなり10.0という大ジャンプで、番号だけ見ると何か大きなことが起きたように見えます。
前回、RTX 4070 TiからRadeon AI PRO R9700に換装してローカルLLMのベンチを取り直したときは、ROCmのバックエンドにAMD系のlemonade-sdkが配布しているllamacpp-rocmのnightlyビルドを使いました。このリポジトリはROCmのランタイムを同梱したllama.cppのzipを毎晩出しているので、環境を汚さずにROCmの世代を切り替えられるのが便利なんですよね。
そこでふと思ったのが、「メジャーバージョンが7から10に上がって、llama.cppはどれくらい速くなったんだろう?」ということです。リリース一覧を見ると、7系の最後のnightly(7.15)と10系の最新nightly(10.1)が両方ともzipで置いてあるので、同じマシン・同じモデル・同じスクリプトで連続実行すれば素直に比べられます。今回はこれをやってみました😎
⚠️本記事の情報は2026-09時点のものです。また、以下の点は先に断っておきます。
- 使ったのはどちらもTheRockのnightlyビルドです。ROCm 10.0のGA版そのものではなく、7.15側もalpha nightlyなので、正確には「ROCm 7世代と10世代のTheRockビルドが載ったllama.cppの比較」になります
- 2つのzipはROCmだけでなくllama.cpp本体のコミットも違います(約6週間分)。差が出た場合にどちらの寄与かは切り分けていません。「実際にユーザーが選べる2つのzipを同条件で比べた結果」として読んでください
- 環境はWindows 11です。Linuxでの検証は別の機会に
- 1. ROCm 10ってなにが変わったのか
- バージョン番号の整理とTheRock
- Windowsの扱い
- ROCm.AI
- ライブラリ周り
- 2. 今回の比較対象
- 3. 計測条件
- 4. 4サイズすべての実行結果
- 見どころ
- 5. ppのブレはモデルサイズで決まる
- 6. 結果がなぜ変わらないのか
- おわりに
- 参考リンク
- uepon.hatenadiary.com
- 【計測ログ】
- b1302(ROCm 7.15.0a20260720)
- b1322(ROCm 10.1.0a20260822)