【プレゼン事故防止計画】画面共有でパスワードが丸見えになってヒヤヒヤしたので自作したChrome拡張【Password Field Blur】

吾輩は大学院生である。やる気はまだ無い。

会社を休職して学問の道に足を踏み入れたものの、毎日研究室で論文を読んでは眠くなり、コーヒーを飲んでは集中力が散漫になる日々を送っている。

そんなある日、オンラインでのプレゼンテーションをみていると、発表者がWebアプリケーションのデモをしている最中、パスワードフィールドの内容が画面共有で丸見えになっていた。発表者は気づいているが、仕方ないという様子で、見ているこちらがヒヤヒヤした。これは他人事ではない。

「画面共有中にパスワード入力、*化されるとはいえ参加者全員に見られている…」

ああ、なんという恐怖!プレゼンターの集中力を削ぎ、参加者をヒヤヒヤさせる!世界中のWebデモは、至る所でパスワード漏洩の危険に晒されているのだ。ハンズオン講習、製品デモ、オンライン授業...発表者は苦しんでいる。吾輩の心は、いまはもう真っ青に凍りついていた。

「なんでこんな危険なデモ環境なのだ!」

やる気の微妙な吾輩でも、これなら作れるかもしれない。そうして生まれたのが、Webのパスワードフィールドにぼかしをかける今回のChrome拡張である。うっかりミスを機能として防ぐべく、開発者としての魂が震えた瞬間である。

続きを読む

【全角英数字撲滅計画】読みづらいWebサイトにキレて自作したChrome拡張「Zen2Han」

ueponは激怒した。

必ず、かの邪知暴虐の全角英数字を除かなければならぬと決意した。ueponにはWebデザインがわからぬ。ueponは、Webデザインのクソ素人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

きょう未明ueponは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた大学へ課題提出をしに出かけた。

ueponは、ブラウザの中で、あの邪悪な全角英数字のテキストを見かけた。

「2024年12月31日(火)15:30~18:00」

ああ、なんという暴虐! なんという邪悪! 人の目を疲れさせ、情報の伝達を阻む、このおぞましい文字配列よ。日本のWebサイトは、至る所で全角英数字に支配されていた。ニュースサイト、企業サイト、ブログ記事...民は苦しんでいる。ueponの心は、いまはもう真っ赤に燃えあがっていた。

「なんでわざわざ読みづらくしているのだ!」

ueponは単純な男であった。用事を、そっちのけで、いきなり開発環境へ突進した。

「暴君!」

と叫んだ。たちまち全角英数字の手先どもが、ueponを包囲した。ueponは激怒して言った。

「呼ぶがよい、Zen2Han撲滅兵器を作ってやる!」

ついにueponは、全角英数字撲滅計画を実行に移すことにしたのである。

続きを読む

【50歳からのAI自動化】Gemini CLI vs Claude Code 非対話モード(Non-interactive mode)対決!

50歳で学び直しを受けてる身としては、やらないと時代に取り残されるという危機感がひしひしと😅

ということで、先月あたりから使用し始めたGemini CLIClaude Codeの特に非対話モード(UIなしでコマンドプロンプトから実行するモード:Non-interactive mode)について試してみました。コマンドプロンプトからLLMを呼び出す事ができるというだけで結構できることが増えそうな予感です。

今回も同じような立場で学習されてる方の参考になれば幸いです🤗

また、実行環境については以下を想定しています。細かなバージョンに関しては特に問題はないと思います。

  • Windows11
  • WSL2
  • Ubuntu 24.04 LTS

WSL2にした理由は、Gemini CLIのコマンド起動がWindowsNode.js経由だと少し遅い印象があったためと、そもそもClaude CodeがNativeのWindows環境で対応がされていない点からになります。WSL上のGemini CLIにはバグ報告もあるようですが、私自身、現状そのトラブルが発生していないのでそのまま進めます。

続きを読む

【実例あり】Netcatの便利な使い方|開発現場・ハッカソンで役立つncコマンド活用法

現在、大学院の授業で演習を受けているのですが、そこでncコマンドでサーバーにアクセスするとリモートのプログラムを実行できることを知りました。 使えそうなのでまとめておきます。

Netcatって何?🤔

Netcat(略してncなので、以下ncと表記します)は、Linux/Unixでよく使われる便利なネットワークツールです。私は最近まで全く知りませんでした🥲「ネットワークのスイスアーミーナイフ」って呼ばれるほど、いろんなことができちゃいます。

簡単に言うと、コマンドラインからネットワーク越しにデータを送受信できるツールです。TCPUDPの通信が手軽にできるため、ファイル転送やポートチェックまで幅広く活用できます。

この仕組みを使えば、以下のような場面で便利に使えそうです。

  • ハッカソンなどでの素早いファイル共有USBメモリなしでファイル転送)
  • 開発中のAPI動作確認(サーバーとの通信テスト)
  • ネットワーク疎通テスト(ポートが開いているかチェック)
  • 簡易的なサーバー構築(プロトタイプ作成時)

⚠️ 最初に重要な注意点

Netcatは便利ですが、使い方によっては非常に危険です

  • 暗号化されない → 送受信するデータは全て平文
  • プログラム実行機能は超危険 → 悪用されるとシステムを完全に乗っ取られる可能性
  • 信頼できるネットワークでのみ使用 → 開発・テスト環境での使用を推奨
  • 本記事は学習目的 → 本番環境での使用は十分に検討してから

セキュリティについては、また後で書こうと思います。

続きを読む

古いGPUでもOK!Ubuntu + LM Studioで始める日本語ローカルLLM【GTX 1070検証済】

大学の講義受講でなかなか時間が取れませんでしたが、ようやく授業にも慣れてきました🙄

時間ができたとはいえ、日々の課題に追われていると、これまで時間をかけて調べていた設定を調べることも大変です。たとえば、これまでローカルLLMにはOllamaを使用していましたが、モデルを検索したりDockerイメージをバージョンアップしたりする際、「ちょっと試してみたい」だけなのに意外と時間がかかってしまうことがよくあります。

そこで、以前から気になっていたLM Studioを使って、完全にGUIの世界でLLMを試してみることにしました。ただし、私のGPU搭載PCにはUbuntuをインストールしているため、今回はネイティブなUbuntu環境での導入方法をまとめました。(WindowsMacではインストーラーだけで済むので、解説は不要でしょう😎)

lmstudio.ai

なお、現在のバージョンではMCPにも対応しているので、これも見逃せません😊

前提条件

今回は以下の環境が整っていることを確認してください。

システム要件

  • OS … Ubuntu 24.04 LTS
  • GPU … NVIDIAGPU(今回はGTX 1070 Mobile(8GB VRAM)を使用しています)
  • NVIDIAドライバー … 正常にインストール済み

インストールについては以下を参考にしてください。

uepon.hatenadiary.com

uepon.hatenadiary.com

続きを読む