SVG(Scalable Vector Graphics)は拡大縮小しても画質が劣化しない優れたベクター形式の画像ファイルです。
最近ではClaude 3.7 Sonnet Artifacts
などのLLMでは関係性や構成図の表す画像としてSVGを生成することができます。これを資料としていれることも可能ですが、位置の調整やフォントの変更(特に日本語)、色の修正などを行いたいと思うのですが、できればよく使っているアプリで行いたいところです。実はSVGの編集はPowerPointで可能なのです🤩
PowerPoint 2016ではSVGファイルのインポートは可能でしたが、編集機能は限定的でした。本格的な編集機能が搭載されたのはMicrosoft 365またはPowerPoint 2019以降の永続ライセンスとなっています。これらのバージョンでSVGを活用することで、プレゼンテーションの質を格段に向上させることができます、また、SVGファイルを活用することでいろいろな資料での拡大縮小表示を行うことができるので質も上がります。今回はPowerPointでSVG画像を編集について調べてみました。
今回は以下のSVG画像を
以下のように編集し、SVG化を行ってみます。
PowerPointの操作方法
1. SVG画像の挿入
PowerPointでSVGファイルを挿入するには、メニューバーの【挿入】から【画像】を選択したり、ファイルをドラッグ&ドロップするなどの方法がありますが、どちらでも取り込む事ができます。
【挿入】からのSVG取り込み
SVGを取り込んだ状態
2. SVG画像の編集(グループ解除)
PowerPointでSVG画像を選択した状態で【右クリック】し、メニューから【グループ解除】を選択します。これにより、SVG内の個々の要素(円、四角形、線など)を独立して編集できるようになります。
3. PowerPointによる図形の編集
グループ解除した各図形は、PowerPointの標準的な図形と同様に扱えるので、各要素は自由に色の変更、移動、サイズ変更、回転が可能です。複数の要素を選択して一度に操作することもできます。例えば、星形を大きくしたり、楕円の位置を調整したりして、オリジナルのデザインに変更できます。また、不要な要素は削除し、PowerPointの図形ツールを使って新しい要素を追加することも可能です。この操作は特に問題はないかと思います。
3. 再グループ化
編集が完了したら、保存したい要素を選択し、右クリックして【グループ化】をします。これにより、編集した要素を一つのオブジェクトとして扱うことができるようになります。
4. 再SVG化
再グループ化を行ったら編集後の結果をSVGに再度戻します。先ほど【グループ化】したオブジェクトを右クリックしてメニューから【図として保存】を選び、ファイルを保存するダイアログが表示されたら、ファイルの種類をSVGにして保存を行います。
PowerPointの図形のSVG化の機能だけでもかなり助かる機能です🤩🤩🤩
おわりに
PowerPointでSVGを編集する機能を使いこなすと、デザイナーでなくても魅力的なビジュアル要素を作成できますし、
Claude 3.7 Sonnet Artifacts
などのファイル入力(※WEB UIではSVGは未対応なのでPNGなどに変換必要があります)として使用して再編集することも可能になるでしょう😎