いろいろ設定がうまく行かず、それに伴うRaspbianのインストールを10回程度やっていたので、その作業にも疲れたので
違うことがやりたいなあと思ってやってみたって感じのものです。
といってもOSのインストールになるのですが。
今回インストールしてみたのはWindowsfxというWindows10にかなり似せたLinuxのディストリビューションになります。

特徴としては以下になります。
- Windows 10 ライクなデスクトップ (WXD)
- Windowsの .exe と .msi 実行が可能
- Libre Office にはMSテーマを適応
- マルチメディア、インターネット、ゲームへの対応
簡単にいうとWindowsの見た目を徹底的(?)にチューニングしたもののようです。
インストールの準備
以下からイメージファイルをダウンロードします。
今回はwindowsfx10.1-armhf-rpi.xzというイメージファイルを使用します。他にも86系のプロセッサにも対応しているので、少し古めのPCでも動かしてみたいところです。普通のLinuxディストリビューションとは変わらないかなとは思いますが、設定関連がWindowsに近ければある程度のレベルの人には使えるかなと思います。(といっても、いまではChromiumOSがあるので需要はないのかもしれませんが)
イメージをダウンロードしたら、Raspberry Pi Imagerを使用してSDカードメモリに書き込みます。これで準備はOKです。
起動と初期設定
SDカードメモリが準備できたら今回動作させるRaspberryPi 4Bに挿入して電源を入れます。RaspberryPi3Bなどでも起動は可能とのことですが、メモリの使用量が多いようなので、公式でもRaspberryPi 4Bのメモリ2GBモデル以上が推奨されているようです。また、このディストリビューションはヘッドレスの設定はできないようなのでディスプレイ、キーボード、マウスを接続して起動することになります。
Attention: Select your raspberry model on the system login screen! You can test the WXD version with Raspberry PI 2, 3 and 4 of 1GB but the performance may not be satisfactory. 2GB Raspberry PI 4 recommended for WX Desktop.
RaspberryPiを起動すると、いつもの画面が表示されて…

以下のような表示が行われパーティション拡張が行われます。

パーティションの拡張が行われると、一度再起動が行われて、どこかで見慣れたロゴマークが表示されます。本当にここまでやるんだなと本気を感じます。

そして、初回ログイン画面が表示されます。

初期パスワードはadminとなります。(表記ではAdministratorとなっていますが、ユーザー名はadminになっているので注意)
ログインをすると、初期設定を行うことになります。ここでロケールやタイムゾーンを設定していきます。設定のダイアログにある【Next】ボタンをクリックします。

まずはlocaleを設定していきます。まずは【Country】のプルダウンをクリックして、

リストの中からJapanを選びます。するとLanguageやTimezoneなどもJapan/Tokyoに変更されます。

設定が終わったら、【Next】ボタンをクリックします。

設定の適用が行われて次の画面に遷移します。

続いてはパスワードの変更になります。初期パスワードでは危険なので、ここでパスワードを変更します。設定が終わったら【Next】ボタンをクリックします。

次はスクリーンの設定になりますが、ここはこのまま【Next】ボタンをクリックします。

ネットワークの設定になりますが、数分待っても2.4GHz帯も5GHz帯もSSIDの候補が表示されないようだったので、ここは【Skip】ボタンをクリックします。 初期設定後にもWiFiの設定できるので後回しにします。

アプリケーションのアップデートを行う画面に変わりますが、先程ネットワーク設定を飛ばしているので、ここも【Skip】ボタンをクリックします。

これで初期設定が完了となります。【Restart】ボタンをクリックして、OSの再起動が行われます。

再起動後にはまたこの画面が表示されます。

そして、ログイン画面が表示されます。locale設定が終わっているので入力ボックスにもパスワードと日本語表示されています。先程変更したパスワードでログインを行います。

ログインするとWiFiが使用できるという表示がされます。

Windowsのネットワーク設定と同様にタスクバーの右にあるアイコンをクリックして、表示されるSSID一覧から接続するものを選択して、

アクセスポイントのパスワードの入力を行います。

その後は、管理者のパスワードを求められるので入力してネットワークの設定は完了します。管理者パスワードを求められる以外はほぼWindowsと同じような印象です。

これで、初期設定は完了した状態となりました。
動作をみてみる
設定はだいたい終わったので、その他の動作を確認してみます。
これは、コルタナ?マイクがなかったので使用できていませんが、割といい感じの画面です。

エクスプローラーっぽいフォルダ表示

ストアのアイコンをクリックするとこんな風に表示されます。使えるのだろうか…

Libre Officeのスプレッドシート、これはMSテーマにしているといっても大きくは変わっていないかな。

タスクバーのメニュー表示もかなりそっくり

Firefoxでyoutubeをみてみました。音声もpin-outからちゃんと出力されています。RaspberryPi 4Bであれば720pぐらいでも視聴可能のようです。実質は480pあたりのほうが負荷状態と発熱を考えると現実的かなと思います。

念の為、lsb_releaseとunameの状態を表示してみました。

おわりに
試しにWindowsFxをインストールしましたが、ここまで徹底しているとは思いませんでした。割と処理スピードも現実的な感じなので悪くないのかも。
OSインストールに疲れたのに、現実逃避するのにOSのインストールをするとは…ほぼ病気だな。