ChatGPTもClaudeも使ってるけど、Windows標準の「Copilot」はどうなの? Dell Pro 13 Premiumガチレビュー

今回で4回目となるCopilot+ PCのDell Pro 13 Premiumレビューとなります。今回はCopilotはどうなのというところに焦点を当てていきたいと思います。


本記事は、デル アンバサダープログラムのモニターに参加し、Dell Pro 13 Premiumをお借りしてレビューしています。 #デルアンバサダー #DellPC #DellPro13Premium #ノートPCレビュー


これまでのレビューに関しては以下を参照してください。

参考


AIチャットはもう使ってるけど…「Windows標準のCopilot」はどうなの?

わたしは普段からChatGPTClaudeを使っています。メールの下書き、アイデアの壁打ち、ちょっとした調べもの。ブラウザを開いてチャットを立ち上げる、という流れはもう完全に日常に溶け込んでいます。

そうなると当然、こんな疑問が出てきます。

Windows標準のCopilotって、わざわざ使う意味ある🤔?」

ChatGPTやClaudeで十分じゃないか。もう一つチャットAIが増えてもねえ。使い分けの判断に困るだけじゃないか🤔?

今回はその疑問をそのまま検証テーマにしてみます。Copilot+ PCであるDell Pro 13 Premiumに搭載されているCopilot in Windowsを、日常業務のいくつかのシーンで実際に使ってみて、ChatGPTやClaudeとの「棲み分け」を自分なりに探ってみます。


1. 「Copilot」って何種類あるの?

検証に入る前に、整理しておきたいことがあります。MicrosoftのCopilotという名前、実はいくつかの異なるサービスに使われていて、ちょっとわかりにくいんですよね。

ざっくり分類すると、こんな感じです。

名称 ざっくり説明 料金
Copilot in Windows(Microsoft Copilot) Windows 11に標準搭載のAIアシスタント。チャットで質問したり、文章を作ってもらったり 無料
Copilot(Web版・アプリ版) ブラウザや専用アプリから使えるCopilot。基本的にはWindows版と同等の機能 無料(一部有料)
Microsoft 365 Copilot Word・Excel・PowerPoint・OutlookなどのOfficeアプリ内で直接AIが動く。文書の作成や分析をアプリの中で完結できる 有料(サブスクリプション)

今回のレビューで使うのはCopilot in Windows、つまりWindows 11に無料で入っているものです。Microsoft 365 Copilotはライセンスが必要なので、今回はそちらには触れません。

ポイントは、Copilot in WindowsはOfficeアプリの中で直接動くわけではないということ。あくまでチャットベースのAIアシスタントで、質問に答えてもらったり、テキストを生成してもらったりする使い方が中心です。

では、それってChatGPTやClaudeとどう違うのかを実際に使いながら確かめていきます。

Copilotの起動方法(Copilotキー or 田 + C)


2. 実は…Copilotはオフラインでは使えません😮

前回の記事では、Live CaptionsRecallなど、ネット接続なしでも動くAI機能を紹介しました。あれらはNPU(PC内蔵のAIチップ)がローカルで処理してくれるからこそ、オフラインでも動作します。

しかし、今回試すCopilot in Windowsインターネット接続が必須です🙄

これはChatGPTやClaudeと同じで、AIの処理にあたる大規模言語モデル(LLM)はクラウド上にあるということです。PCの中にAIの頭脳が入っているわけではありません。この点は、前回までのNPU系の機能とは性格が異なります。

「じゃあ、ChatGPTやClaudeとまったく同じじゃないか」と思いますよね。でも実際に使ってみると、違いは"AIの賢さ"ではなく、"PCの中にどこまで手が届くか"にあったんです。あーそっちね、という感じです。

ここが今回の記事の核心部分なので、順を追って見ていきます。


3. メールの下書きを頼んでみる

お題:ちょっと気まずい日程変更のお願い

まずは、誰もがやったことのある「日程変更のお願いメール」です。

相手はすでに日程を確保してくれている状況で、こちらの都合で変更をお願いするという、ちょっと気まずいシチュエーション。こういうメールって、書き始めるまでが一番重いんですよね😫

Copilotに以下のように頼んでみました。

来週の木曜日に予定していた打ち合わせの日程を変更したいです。
相手は社外のクライアントで、すでに日程を確保してくれています。
こちらの都合での変更なので、丁寧にお詫びしつつ、
代替日を2つ提案するメールの下書きを作ってください。

出てきた結果

**件名:打ち合わせ日程変更のお願い**

〇〇株式会社  
〇〇様  

いつも大変お世話になっております。  
〇〇です。

来週木曜日(〇月〇日)に予定しておりました打ち合わせにつきまして、  
誠に恐縮ではございますが、こちらの都合により日程の変更をお願いしたくご連絡いたしました。  
せっかくお時間を確保いただいていたにもかかわらず、このようなお願いとなり大変申し訳ございません。

つきましては、以下のいずれかの日程で再調整させていただければ幸いです。

- 〇月〇日(〇)〇時〜  
- 〇月〇日(〇)〇時〜

もちろん、上記以外でもご都合の良い日時がございましたらお知らせください。  
可能な限り調整させていただきます。

ご迷惑をおかけし恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

正直な感想

これならちょっと手を入れるだけで普通に使えるな、という印象でした。 この手の社外向けメールはもう各LLMともかなり安定していて、ChatGPTでもClaudeでも大きく外さないと思います。 違いが出るとしても正解不正解というより、少しテンプレっぽいか、人間っぽく柔らかいか、くらいの差かなと感じます。

差があるとすれば、CopilotはWindowsのデスクトップからすぐに呼び出せるという点でしょうか?ブラウザを開いて、ChatGPTのタブに切り替えて、ログイン状態を確認して…という手順が不要。キーボードのCopilotキーを押すか、田 + C でサッと立ち上がります。 その他のLLMのアカウントを持っていない人でも、Windowsユーザーなら誰でもすぐに使えるのは、Copilotの大きな強みでしょうか。この起動までの速さは、ブラウザ経由のAIチャットにはない利点かもしれません。


4. 企画のアイデア出し・壁打ちをしてみる

お題:大学の授業で使えるワークショップの企画

次に、もう少しクリエイティブな使い方を試してみます。

わたしは大学で講義をすることがあるので、「学生向けのワークショップ企画を一緒に考えてもらう」というシチュエーションで壁打ちをしてみました。

大学の授業で30分程度のグループワークを実施したいです。
テーマは「AIの活用と倫理」で、学生が自分ごととして考えられるような
ワークショップの案をいくつか出してもらえますか。

Copilotの壁打ち力はどうか?

この手の初回出力は、完成度そのものより「どこに着目しているか」を見るほうが大事だと考えています。 最初から完成品を期待するというより、ここから論点を広げたり、授業向けに具体化していける余地があるかを見る感じですね。 そういう意味では、多少粗くても発想の入口がちゃんとしていれば、十分に評価できる生成結果かなと思います。

とはいえ、実際の内部はChat-GPT5.1(Microsoftの独自チューニング版)なので、ChatGPTやClaudeと比べて「生成の質」が特段優れているとは感じませんでした。同じ質問をChatGPTやClaudeにしても、同じくらいのクオリティのアイデアが出てくると思います。 このあたりは、「AIチャットとしての基本性能はどれも高いレベルにある」という前提で、使い勝手やOS連携の部分で差別化を図っているのかなと感じました。


5. ここがCopilotの独壇場 - Windowsの設定や操作を直接やってくれる

ここまでは正直、「ChatGPTやClaudeでもできるな」という場面が多かったのですが、ひとつ明確にCopilotが強いと感じた使い方がありました。

それは、Windowsの設定や操作方法を聞くことです。

たとえば、こんな質問をしてみました。

ダークモードに切り替えたい

設定を行うナビゲーションボタンを表示してくれます

クリックすることで、設定画面へ遷移!

「答える」のではなく「やってくれる」

ChatGPTやClaudeに「ダークモードにしたい」と聞いても、もちろん手順は教えてくれます。でも、実際にその設定画面を開いてくれるわけではない。あくまで「ブラウザの中」で答えてくれるだけです。

Copilot in Windowsは、OSに統合されているからこそ、「聞く」だけでなく「やってくれる・ナビゲートしてくれる」場面があります。

ここが、前の章で書いた「PCの中にどこまで手が届くか」の差 かもしれません。AIの頭脳(LLM)はどれもクラウドにある。でもCopilotはそのクラウドのAIに、Windowsの設定やファイルシステムへの"手足"がついている。だから、答えるだけでなく実際にPCを操作できる。ブラウザの中に閉じたChatGPTやClaudeには、この"手足"にあたる部分がありません。(それらのLLMにもツールは出てきているので別途インストールすれば同様のことはできます)

他にも試してみた質問をいくつか挙げておきます。

  • 「Bluetoothをオフにして」
  • 「バッテリー残量を教えて」
  • 「今日開いたファイルを見せて」

これらについても、設定へのナビゲートは問題なくおこなってくれているようです。


6. ChatGPT・Claude・Copilot、結局どう使い分ける?

ここまで試してみて、自分なりの使い分けが見えてきました。あくまで個人的な感想ですが、整理してみます。

使いどころ 向いているツール 理由
じっくり壁打ち・深掘り ChatGPT / Claude 長い文脈保持、深い対話が得意
コードを書く・技術的な質問 ChatGPT / Claude 専門的な出力の精度が高い
メールの下書き・要約 どれでもOK 大きな差は感じない。起動の速さでCopilotが便利な場面も
Windowsの設定・操作 Copilot一択 OSに統合されているから直接操作できる
ちょっとした「今すぐ知りたい」 Copilot デスクトップからワンアクションで呼べる

ポイントは、CopilotはChatGPTやClaudeの「代わり」ではなく、「OSに手足が生えたAIアシスタント」という立ち位置がちょうどいいのではないかと思います。

深い会話や専門的な作業はChatGPTやClaudeに任せる。でも、「ちょっと聞きたい」「設定を変えたい」「目の前の画面に対してアクションを起こしたい」ときに、デスクトップからワンアクションでAIを呼べるのは、Windows標準ならではの強みだと感じました。


余談:AIアシスタントは「チャット」から「実行」の時代へ

Copilot in Windowsを使って気づいたのは、AIの進化の方向性が「賢い回答を返すこと」から「実際に仕事をやること」に移りつつあるということです。

AnthropicのClaudeにも、同じ方向の進化が起きています。開発者向けのClaude Code(ターミナルからファイルやコードを直接操作できるツール)が大ヒットしたあと、今年1月には非開発者向けのClaude Coworkがリリースされました。

Coworkは、PC上のフォルダにアクセスして、ファイルの整理・作成・編集を自律的にやってくれるというもの。「チャットで質問 → 回答をもらう」ではなく、「タスクを伝える → 計画を立てて → 実際にファイルを作ってくれる」という動き方をします。

Copilot in Windowsが「Windowsの設定やファイルに手が届くAIチャット」だとすると、Claude Coworkは「フォルダの中身を任せられるAIの同僚」という感じ。アプローチは違いますが、「AIがチャットの外に出て、実際に仕事をする」という方向性は共通しています。

MicrosoftもAnthropicと連携して、有料版のMicrosoft 365 Copilot向けに同様の自律実行機能を導入し始めています。AIが「チャット相手」から「仕事を任せられる同僚」へ進化する流れは、各社共通のようです。

段階 できること
チャット ChatGPT、Claude、Copilot in Windows 質問に答える、文章を生成する
チャット+手足 Copilot in Windows、Claude Cowork ローカルのファイルや設定に直接アクセスして操作する
自律実行 Copilot Cowork(M365)、Claude Cowork(高度な使い方) タスクを計画→実行→報告まで自律的にやる

AIが「相談相手」から「同僚」に変わっていく過渡期に、Copilot+ PCを使えているのは、ちょうどいいタイミングなのかもしれませんね。


7. おわりに

冒頭で「Windows標準のCopilot、わざわざ使う意味あるの?」と書きました。いくつかのシーンで試してみた結論は、「意味はある。ただし、ChatGPTやClaudeの代わりではない」です。

テキスト生成の品質だけで比較すると、Copilotが特別に優れているとは感じませんでした。Copilotの本当の強みは「OSとの一体感」にあると思います。これらは、ブラウザのタブの中で動くChatGPTやClaudeには真似できない部分です。


関連リンク

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