「あれ、さっき何やってたっけ?」もAIがカバー。Copilot+ PCの機能を引き続き試す Dell Pro 13 Premiumガチレビュー

今回で3回目のCopilot+PCのDell Pro 13 Premiumガチレビューとなります。


本記事は、デル アンバサダープログラムのモニターに参加し、Dell Pro 13 Premiumをお借りしてレビューしています。 #デルアンバサダー #DellPC #DellPro13Premium #ノートPCレビュー


これまでのレビューに関しては以下を参照してください。

参考


今回試す3つの機能

前回の記事では、Windows Studio Effectsの映像系機能(背景ぼかし・自動フレーミング・アイコンタクト)を試して、「見た目は同じでも、PCの中では全然違うことが起きていた」という発見がありました。

今回は引き続き、Copilot+ PCに搭載されている他のAI機能を試してみます。取り上げるのは以下の3つです。

  • 音声フォーカス → 前回「設定が見つからない😫」と書いたStudio Effectsのノイズ除去機能。記事公開直前に設定方法が判明したので、今回改めて検証します
  • Live Captions(ライブキャプション) → PCで流れる音声にリアルタイムで字幕をつけてくれる機能。翻訳にも対応
  • Recall(リコール) → PCが画面のスナップショットを自動で蓄積し、あとからキーワードで検索できる機能。「あれ、さっき何やってたっけ?」を解決してくれる(かもしれない)



1. 前回の宿題回収 - 音声フォーカスを試す

音声フォーカスの設定方法がわかりました😊

前回の記事で、Windows Studio Effectsのうち音声フォーカス(マイクのAIノイズ除去)の設定が見つからない…と書きました。カメラ系の設定画面にはマイクの項目がそもそも表示されず、ちょっと残念な結果に😫

ですが、記事を公開する直前に設定方法が見つかりました🤗今回は改めて、その動きを見ていこうと思います。

設定方法は【設定】→【システム】→【サウンド】→【プロパティ】の画面で、入力設定項目のところの【オーディオの強化】のプルダウンを【Voice Clarity】に変更して、その下にある【音声フォーカス】をオンにする、というものでした。さすがにちょっとわかりづらい場所にあったな…というのが正直な感想です。

設定箇所

設定後の状態

効果を比較してみた

Teamsでのビデオ会議を想定して、みたのですが、音声フォーカスをオンおよび自動にした際には環境音のノイズのレベルは明らかに軽減されていることが確認できましたが、無音というレベルにはなっていない状況でした。そこで、Teamsアプリ側のオーディオ設定にあるノイズ抑制をオンにするとノイズはほぼ消えました。

音声フォーカスをすると以下の状態でも、ノイズ除去は行われます。

ただ、Teamsのアプリ側でノイズ抑制を設定すれば、更に良い結果になります。

今回使用した環境のノイズ源は3Dプリンターでしたが、音声フォーカスだけでは3Dプリンターのノイズは完全には消えないという結果になりました。原因は周波数帯の問題かもしれませんし、この機能は急激な変化の対応に対応しているのかもしれません。(印象としてはコンプレッサーをかけたような感じで、ノイズのレベルは下がるものの完全に消えるわけではない)

ただ、Teamsのノイズ抑制と組み合わせると、3Dプリンターのノイズはほぼ消えるレベルになったので、音声フォーカスは単体で完璧なノイズ除去をするものではないが、他のアプリのノイズ抑制機能と組み合わせることで十分な効果が得られるかなという印象でした。

まあ、この機能はPCのパワーも使用しない機能のようなので、オンにしておいて損はないかなと思います。ノイズのレベルが下がるだけでも、会議の聞き取りやすさはかなり変わります。

この機能はNPUを使用していないようです。


2. Live Captions - リアルタイム字幕・翻訳を試す

続いての、Live Captions(ライブキャプション)は、PCで流れるすべての音声に対してリアルタイムで字幕を表示してくれる機能です。

セットアップ

Windows 11(22H2以降)であれば基本的な字幕機能は使えますが、Copilot+ PCではこれに加えて翻訳機能が使えるのがポイント。40以上の言語から英語への翻訳に対応しています。

設定方法は【設定】→【アクセシビリティ】→【字幕】→【ライブキャプション】をオンにするという設定を行います。

初回は言語ファイルのダウンロードが必要なので、ネット環境のある場所で済ませておきましょう。一度ダウンロードすれば、あとはオフライン環境でも動作します。

ショートカットキーは【田 + Ctrl + Lキー】からもこの設定がオンにできるので、サッと有効にできるのは手軽ですね😊

【田 + Ctrl + Lキー】の操作、ライブキャプションのウィンドウが表示されている様子)

翻訳精度を試してみた

YouTubeの動画に英語の字幕をつけるというシーンで試してみました。

英語 → 英語字幕(文字起こし)

まずは英語音声に英語字幕をつけてみましたが問題は無さそうですね。字幕の表示も比較的速く、音声と字幕のズレもほとんど感じませんでした。英語の動画を聞きながら、英語字幕で内容を確認するという使い方は十分に実用的かなと思います。

日本語 → 英語字幕(文字起こし)

続いては日本語の音声に英語への翻訳の字幕をつけてみましたがこちらも問題は無さそうですね。字幕の表示もそれなりで、音声と字幕のズレが少なくなるように頑張っているな🤔という印象です。あと、これオフラインでも使えるみたいですね、これ地味に嬉しいです。

少し気になったのは、この機能ではGPUを使用しているようです。タスクマネージャーのGPUの項目が常に高い負荷になっていました。

英語から「日本語への翻訳」はできるのか?

ここで書いておきますが、Live Captionsの翻訳機能は、様々な言語からの「英語への翻訳」と「中国語簡体字への翻訳」のようです対応です🥲つまり、英語の音声から「日本語字幕を出す」ことはできません🤔翻訳ができない場合にはキャプションウインドウに注記が行われます。

ここは期待していた人も多いのではないでしょうか。日本語への翻訳対応は今後のアップデートに期待したいところです。

ただ、日本語の音声(マイク入力など)から英語テキストや中国語のテキストを生成することは可能です。これ地味に嬉しい場面もあるんじゃないかなと思います。

突然のゲスト対応に結構つかえるかな?


3. Recall - 「さっき見たあれ」をAIが探してくれる

Recallとは

Recall(リコール)は、Copilot+ PCの目玉機能のひとつ。PCが自動的に画面のスナップショットを定期的に取得してローカルに保存してくれます。あとから 「先週見たあのWebページ」「3日前に開いたExcelファイル」 を、キーワードで検索して見つけ出せる仕組みです。

いわば、PCの記憶力に自分の「あれ何やってたっけ?」を教えてくれるというものですね。

設定方法は、初回起動時に【Recallの有効化】をオンにするだけ。有効にしたあとは、PCが自動でスクリーンショットを取得し続けてくれます。検索はタスクバーのRecallアイコンをクリックするか、検索でRecallと入力して起動します。

以下はタスクバーにあるRecallのアイコンです。

この機能はすぐには使えません(重要)

ここは書いておきたいポイントです。Recallは有効にしてもすぐには使えません。スナップショットの蓄積が必要なので、最初の数日間は検索しても「何も出てこない」状態になります。

初日に「Recall使えないじゃん😫」と判断するのは早い。数日から1週間くらい普段どおりにPCを使い続けて、データが蓄積されてからが本番です。

私の場合は、第1回のレビュー時点でRecallをオンにしておいたので、今回の検証時点では1週間分のスナップショットが蓄積されている状態で行なっています。

実際に検索してみた

蓄積されたデータをもとに、いくつかのパターンで検索してみました。

検索テスト① 先週見たWebページを探す

検索テスト② ターミナルの起動時の様子を確認する

気になるポイント

スナップショットの間隔は画面の表示が大きく変化するときには行なっていますが、あとは1分程度の感覚でもみてるのではないかと思います。アプリの切り替え荷関しては必ず行なっているという印象です。

基本的には画面のスクリーンショットを常に行なっているのでストレージの圧迫がありますが、Recallの設定画面で日付を指定したり、ストレージサイズを指定することも可能です。

プライバシー設定について

Recallは画面のスナップショットを自動で取得し続ける性質上、プライバシーの設定はしっかり確認しておくべきです。 また、スナップショットのデータはすべてローカル(PC本体)に保存されていて、クラウドに送信されることはないとのこと。ここは安心材料のひとつかなと思います。

また、一時的にスナップショットを停止することもできるので、パスワードの入力をする場面など、特にプライバシーに配慮したい場面では一時停止するのが良さそうです。


4. おわりに

今回は3つのCopilot+ PC機能を試してみました。

  • 音声フォーカスは、前回見つからなくてやきもきしましたが、今回無事に検証できました。
  • Live Captionsは、英語 → 日本語の翻訳ができない点は残念でしたが、英語や中国語の翻訳だけでもオフラインで使用できるのは助かるなという印象です。
  • Recallは、一定の蓄積時間が必要という初期ハードルはあるものの、データが溜まってくると。「さっきまでなにやってたっけ?」がPC任せで解決できる点では、忘れがちな年齢の私には作業効率に影響しそうです。

ここまで3回にわたってCopilot+ PCのAI機能を個別に試してきましたが、万能ではない部分も正直にお伝えしました。「できた/できなかった」の境界線こそ、実際に購入を検討する人にとっては一番知りたい情報だと思うので、引き続きレポートしていきます。

次回は最近のAIといえばチャットインターフェースですよね。Copilot in Windowsを使って日常業務をAIやってみようと思います。さて、どれくらいの感じなのでしょうか?


関連リンク

【第1回】Copilot+ PCは仕事の相棒になれるか? Dell Pro 13 Premiumガチレビュー

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【第2回】見た目は互角。NPUの本当の実力は「見えないところ」に出た!

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