見た目は互角。NPUの本当の実力は「見えないところ」に出た! Dell Pro 13 Premiumガチレビュー

今回は前回に引き続いての第2回目のDell Pro 13 Premiumガチレビューとなります。

参考

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本記事は、デル アンバサダープログラムのモニターに参加し、Dell Pro 13 Premiumをお借りしてレビューしています。 #デルアンバサダー #DellPC


出先でのWeb会議、3つのストレス

前回の記事では、Dell Pro 13 Premiumの「道具としての基本性能」とNPUの正体について書きました。今回はいよいよ実戦投入です。テーマはWeb会議

カフェや出先でWeb会議に参加したことのある人なら、こんな経験があるはず。

  • バッテリーがみるみる減る 会議が始まって30分、残量表示を見てヒヤッとする
  • ファンが唸り始める 静かなカフェで「ブォーン」は気まずい。相手にも聞こえてないか不安になる💦
  • 背景に余計なものが映り込む 後ろを人が通るたびに気になって、話に集中できない

この3つのストレスに対して、Dell Pro 13 PremiumのNPUの機能でどこまで効果があるのか、確かめてみることにしました。

すっかり忘れていましたが…

前回はPC側の外観についても触れましたが、言い忘れていたことがあります。それはACアダプタについてです。

以下の写真を見てください。Dell Pro 13 PremiumのACアダプタは、すごくコンパクトなんです。手のひらにすっぽり収まるサイズ感で、カバンの中でかさばらないのが嬉しいポイントですね😊

また、電源側のケーブルはミッキータイプのコネクタじゃないのです。海外製の製品はここがミッキータイプのものが多いのです。これが曲者で、ミッキータイプのケーブルは太くなりがちなんですよね。それに比べて今回のコネクタはメガネタイプ。この形状のケーブルは比較的細めのケーブルも存在します。これなら出先での作業も快適にできそうですね😊

これ特筆しておきたいです🤩


1. Windows Studio Effects を試す!

Studio Effectsとは?

Copilot+ PCには、Windows Studio Effectsというカメラ補正機能がOS標準で搭載されています。TeamsやZoomなど、個別のアプリに依存せず、Windows全体で効くのが違いでしょうか?前回の記事で紹介したNPUが処理を担当してくれるため、CPUやGPUに負荷をかけず、省電力で動作するのが特徴です。

資料によると、設定方法は`【設定】→【Bluetoothとデバイス】→【カメラ】→ 【Windows Studio Effectsをオンにする】という手順です。

設定後はクイック設定(【田】+K キー )からもアクセスできます。

使えるカメラ機能は3つになっています。

機能 効果
ポートレートブラー 背景をぼかす。カフェの雑多な棚や通行人が消える
自動フレーミング カメラから離れたり近づいたりしても、自動で画角を追従
アイコンタクト 画面を見ていても、相手にはカメラ目線に映る

Microsoftの仕様では、これに加えて音声フォーカス(マイクのAIノイズ除去)もStudio Effectsの機能として存在するんですが、Dell Pro 13 Premiumでは音声フォーカスが利用できませんでした(なんでだろう🤔)設定画面にはカメラ系の項目しか表示されず、マイクの設定項目がそもそもない状態、これはちょっと残念😫設定方法がうまく見つからなかったのですが、この記事を出す直前にみつかりました。次回のレビューではこのあたりも評価してみたいと思います。

カメラ系の設定は一度Studio EffectsをONにすれば、あとはアプリ側で何も考えなくていいのは、特に出先での使用シーンではありがたいポイントです。アプリごとに設定し直す必要がないのは楽です。

背景ぼかし機能:Studio Effects vs Teams標準。見た目は互角だったけど…?

今回の検証ではMicrosoft Teams(以下、Teamsとします)を使用しています。気になるのは、Teamsにもともとある背景ぼかし機能との違いです。

Studio Effectsの背景ぼかし(ポートレートブラー)をオンにした状態と、Studio Effectsをオフにしてアプリ側の標準ぼかしだけで比較してみましたが、正直な印象として、ぼかしの見た目はどちらもほぼ同様ですかね。少なくとも「Studio Effectsのほうが圧倒的にキレイ!」という分かりやすい差はありませんでした。

「じゃあどっちでもいいのでは🤔」と思うかもしれませんが、本当にそうなのか?このあと温度とバッテリーを計測してみたら、ちょっと面白いことが分かりました。これは後ほど。

自動フレーミングとアイコンタクト

自動フレーミングは、椅子を引いて少し離れたり、前かがみになったりしたときにカメラが自動で追従してくれる機能です。試しに椅子を30cmほど後ろに引いてみると、10秒程度で追従してくれました。急な動きには少しラグがあるものの、ゆっくりした姿勢変化なら自然に追いかけてくれます。逆にWeb会議をしている相手にとっては、動きに合わせて画角が変わるので、びっくりされることが多い印象ですね🤗

アイコンタクト補正は、画面のノートを見ながら話しているのに、相手にはカメラ目線に見えるという機能。これは結構不思議な体験でした。ただし、視線が画面から大きく外れると補正が追いつかない場面もあって、「魔法」というよりは「いい感じにごまかしてくれるアシスト」くらいの位置づけかなと🤔顔がが結構大きく写っているときのみ効果がありそう。すこし画面から顔が離れていると効果はあまりないかな。


2. 「見た目は同じ」でも、PCの中では全然違うことが起きていた

先程もいいましたが、背景ぼかしの見た目は互角。では、Studio Effectsを使う意味って何なのか? その答えは、温度とバッテリーの数字にでてきます。

本体の温度を測ってみた

カフェでの作業をしていましたので、フリーソフトのHWMonitorを使って、PC内部のCPU温度・GPU温度もチェックしてみました。HWMonitorはインストール不要のZIP版があり、起動するだけでリアルタイムに温度を表示してくれます。

https://cpuid.com/softwares/hwmonitor.html

Studio Effects ON(NPU処理有効化)で使っているときにも、温度は上昇は50度程度までしか上がらず、通常時は30度程度にしかなりませんでした。これはすごい冷却性能です。本体を触ってみた感じでもPCの裏側で少しぬるいスポットがあるという程度で、その他の部分はかなり冷えていた印象です。そのため、ファンもほとんど回らないので、カフェでの使用でも周囲に迷惑をかけることはなさそうですね😊

Studio Effects OFF(Teamsアプリ側のぼかしをOn)にすると、温度は若干上昇します。このときCPUの負荷が少し高めに稼働しているのが分かります。

同じ「背景ぼかし」をやっているだけなのに、PCの処理や温度がこれだけ変わるのは面白い。

バッテリー持ちを比較する

ここが一番知りたいところかもしれません。1時間程度のWeb会議で、Studio Effects ON(NPU+GPU)を行いましたが、10%程度のバッテリー消費で済みました。

Studio Effects OFF(Teamsアプリ側のぼかしをOn)だと、同じ1時間で【要実測:何%消費したか】。

1日に会議がいくつも入る場合にはこの差は無視できないでしょうね。このあたりは使用用途などにもよるかなと思いますが、NPU処理のときのバッテリー消費の少なさはいい印象です。


3. タスクマネージャーで見えた「分業」の正体

温度もバッテリーもこれだけ差が出る。その理由は何なのか? タスクマネージャーを開いてみたら、答えが見えました。

Studio Effects ONのとき、NPUが動いているのは想定どおり。でもGPUも動いている。「あれ、NPUが全部やってくれるんじゃないの?」と思ったんですが、これは分業を行なっているようです。

NPUはAIの推論(「ここが人物、ここが背景」という判断)を担当し、GPUはその判断結果をもとに映像を合成・レンダリングする役割を担っている。前回の厨房の比喩でいうと、仕込み担当(NPU)が下処理した食材を、調理スタッフ(GPU)が最終的に料理として仕上げている感じですね。

一方でStudio Effects OFFにしてTeamsの背景ぼかしだけ使うと、状況が一変します。NPUはお休み。では誰がAI処理をしているのかというと、CPUが処理を引き受けている。Teamsの背景ぼかしはソフトウェア処理なので、GPU支援をほとんど使わず、CPUベースで動いているようです。

つまり、こういうことですかね?

状態 NPU GPU CPU
Studio Effects ON AI推論で稼働 映像合成で稼働 軽め
Studio Effects OFF(Teamsぼかし) 休み 若干の動作(画面表示) ほぼ一人で処理

先程の温度とバッテリーの差は、この負荷分散の違いからかもしれませんね。**見た目は同じ「背景ぼかし」なのに、PC内部では全然違うことが起きていたってことです。


おわりに

今回の実験で見えてきたのは、NPUの価値は「見た目の違い」ではなく「見えないところのコスト」に出てくるようです。

背景ぼかしの見た目は、Teams標準でもそこそこいける。でも、同じ結果を出すのにCPUが一人でフル稼働しているのか、NPUと分業して余裕を持って処理しているのかで、温度もバッテリーの状態も全然違った。

以下のようなことに繋がってくるかなと思います。

カフェでのWeb会議中、ファンが「ブォーン」と鳴り始めると、まず「相手に聞こえてないかな」と気になりますし、それに続いて「バッテリー大丈夫かな」と不安になっていきます。この2つの心配が消えるだけで、会議への集中度がかなり違いますね🤗

「NPU搭載で○○TOPS」とか「AI処理が○倍速い」とか、数字で語られがちなCopilot+ PCですが、 実際に使ってみて感じたのは、数字の裏にある「静かさ」と「余裕」こそが日常の相棒となる価値があるのかも。

ただ、音声フォーカスが使えなかったように、Copilot+ PCのAI機能がすべて期待通りに動かないこともありました。このあたりの「できた/できなかった」の境界線は、引き続き正直にレポートしていきます。設定ができていなかったのは私の確認ミスかもしれませんしね。もう少し調査してみます。

次回は、Live Captions(リアルタイム字幕・翻訳)とRecall(画面のスナップショット検索)についてもみていこうかなと思います🤔


関連リンク

【第1回】Copilot+ PCは仕事の相棒になれるか? Dell Pro 13 Premiumガチレビュー

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