【実践】9つの視点でアイデア発想!オズボーンのチェックリストGPTを作ってみた

イデアを改良したい、もっと多角的に考えられないか——そんな悩みはありませんか?

またかYO!🙄

自分の研究がどんどんアイディエーション支援の領域に入ってきたこともあり、先日はTRIZのカスタムGPTを作成しましたが、今回はオズボーンのチェックリストを使った発想法のカスタムGPT(GPTs)を作っています。

現在の私の研究では適応するジャンルを絞っているので、アイデアに対するアドバイスTRIZオズボーンのチェックリストをそのままでは適応できないことがわかってきました。そこで、カスタムGPTを使用することで、どういう方向性のアドバイスが多く出てくるか同定するために使用しています。つまるところアイデア拡張の方向性の見定めです。

プロトタイプ作成は時短を目指して、設計・構築をLLMに依頼しています。

オズボーンのチェックリストって何?

オズボーンのチェックリストは、ブレインストーミングの考案者として知られるアレックス・F・オズボーンが開発した、アイデア発想法です。既存のアイデア9つの視点から系統的に見直すことで、新しい発想を引き出す手法として広く活用されています。アレックス・F・オズボーンブレインストーミングの生みの親でもあります。

参考 - カオナビ - オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストの9分類

オズボーンのチェックリストでは、既存のアイデアを以下の9つの観点からみていきます。

1. 転用(Put to other uses)

他の用途は?他の分野で使える? - 例)社内ツール→外部SaaS、学習コンテンツ→企業研修

2. 応用(Adapt/Adjust)

類似事例から借りられる仕組みは? - 例)サブスク課金、バトルパス、リーンキャンバス

3. 変更(Modify)

仕様・UI・体験を変えたら? - 例)ワンクリック化、AI補助、ダークモード

4. 拡大(Magnify)

機能・規模・精度を強化すると? - 例)アドオン、プロ版、高耐久素材

5. 縮小(Minify/Eliminate)

小型化・簡略化で価値は残る? - 例)機能絞り、セットアップ不要、ノーコード化

6. 代用(Substitute)

素材・工程・人を置き換える? - 例)クラウド化、オープンソース、別決済網

7. 再配置(Rearrange)

順番・責任分担・レイアウトを入れ替えると? - 例)事前入力→後追い検証、店頭受取→自宅受取

8. 逆転(Reverse)

流れ・料金・主従を反転すると? - 例)後払い→前払い、プッシュ→プル、B2C→C2B

9. 結合(Combine)

他プロダクト・機能を組み合わせると? - 例)地図×口コミ、学習×ゲーミフィケーション

なぜオズボーンのチェックリストが有効なのか

従来の発想法はひらめき経験に頼りがちでした。しかし、オズボーンのチェックリストは以下の特徴があります。

  • 体系的 … 9つの視点で漏れなく発想できる
  • 再現可能 … 誰でも同じフレームワークで考えられる
  • 実践的 … 製品開発からビジネスモデルまで幅広く応用可能

つまり、「偶然のひらめき」ではなく、構造化された思考プロセスとして活用できる点が大きいです。

なぜこのカスタムGPTを作ったのか

研究での活用可能性を探るためのプロトタイプとなります。うまく使えるようであれば、この実験の結果を研究システムに反映させようと考えています。今回はオズボーンのチェックリスト初心者向けのアイデア拡張支援GPTを作成します。以下のような内容のものになっています。

オズボーンのチェックリストを実践的に学ぶ・実験するツール

  • 理論だけでなく、実際のアイデア改良を体験したい
  • 初心者でも気軽に使えるものを

設定した要件

  • 対象ユーザーは一般の人(初心者向け)
  • カジュアルで前向きなトーン
  • 各提案に根拠・実装ヒント・リスクを添える
  • 実践的なアイディエーション体験
  • ミニ評価機能(目的適合度/実現容易性/差別化を★で表示)

カスタムGPTの設計

ここからは、実際にChatGPTでカスタムGPTを作る手順を詳しく説明します。

前提条件

  • ChatGPT PlusまたはEnterpriseのアカウントが必要です
  • 無料版では作成できないのでご注意ください

1. GPT作成画面を開く

ChatGPTにログインし、画面左側のサイドバーにある【GPT】の【調べる】をクリックします。

ウインドウの右上にある【+ 作成する】ボタンをクリックすると、GPT作成画面が表示されます。

2. 基本情報を入力

画面上部の【構成】タブをクリックし、以下を入力します。

  • Name(名前) … オズボーン・アイデア拡張GPT
  • Description(説明) … 入力されたアイデアを「オズボーンのチェックリスト(9分類)」で多角的に拡張します。初心者でも使えるよう、各提案に短い根拠・実装ヒント・リスクも添えます。

3. 指示を設定

【指示】のテキストボックス欄に、GPTの動作を定義する詳細な指示文を入力します。

今回作成した指示文には以下を含めています。

  • GPTの役割定義(初学者向けのメンター、カジュアルで前向き)
  • 対話の進め方(5つのステップ)
  • 9分類での拡張方法(各1〜3案)
  • ミニ評価の方法(★×3項目)
  • 上位3案の深掘り(実装ステップ/リスク/検証方法)
  • 出力フォーマット
  • ガイドライン(具体例、業界視点、検証方法など)

以下のリポジトリのファイルを参照してください。

github.com

👉️指示は長くなりがちですが、具体的であればあるほど、カスタムGPTは期待通りに動作します。

4. 会話のきっかけを設定

会話のきっかけに、ユーザーがクリック一つで始められる質問を設定します。

新サービスのアイデアに"9分類"で肉付けして
既存機能を"逆転"と"再配置"で作り直すと?
低予算で実装できる"縮小/代用"の案だけ見せて
教育向けに"転用/応用"アイデアを出して

初めてのユーザーは会話のきっかけのボタンを押すことでチャットを始めることができます。

5. 知識ベースをアップロード

知識セクションで、カスタムGPTが参照する情報となるファイルをアップロードします。

今回は以下のファイルを添付しました。

ファイル名: osborn_checklist_ja.md

# オズボーンのチェックリスト(日本語要約)

1. 転用(Put to other uses)
   - 他の用途は?他部門・他業界・別ターゲットに流用できる?
   - 例:社内ツール→外部SaaS、学習コンテンツ→企業研修

2. 応用(Adapt/Adjust)
   - 類似事例から借りられる仕組みは?フォーマットを合わせられる?
   - 例:サブスク課金、バトルパス、リーンキャンバス

3. 変更(Modify)
   - 仕様・UI・体験・ブランド要素を変えたら?自動化/半自動化は?
   - 例:ワンクリック、AI補助、ダークモード、モジュール化

4. 拡大(Magnify)
   - 機能/規模/精度/付加価値を強化すると?上位プランは?
   - 例:アドオン、プロ版、高耐久素材

5. 縮小(Minify/Eliminate)
   - 小型化/簡略化/除去で価値は残る?MVPは?
   - 例:機能絞り、セットアップ不要、ノーコード化

6. 代用(Substitute)
   - 素材/工程/人/チャネルを置き換える?生成AI/外部APIの代用は?
   - 例:クラウド化、オープンソース、別決済網

7. 再配置(Rearrange)
   - 順番・責任分担・レイアウト・流れを入れ替えると?
   - 例:事前入力→後追い検証、店頭受取→自宅受取

8. 逆転(Reverse)
   - 流れ/料金/主従/オン・オフを反転すると?
   - 例:後払い→前払い、プッシュ→プル、B2C→C2B

9. 結合(Combine)
   - 他プロダクト・機能・データソースを組み合わせると?
   - 例:地図×口コミ、学習×ゲーミフィケーション

👉️カスタムGPTはより具体的で実践的な提案ができるようになります。

6. 機能を設定

機能セクションでは使用する機能を選択します。

今回は以下のものを選択しました。

  • ウェブ検索 … ONにする(最新事例の検索用)
  • Canvas … ON(キャンバス機能を有効化し、資料作成もできるようにする)
  • ❌ 画像生成 … OFF(今回は不要)
  • ✅ コードインタプリターとデータ分析 … ON(資料などの分析も可能にする)

7. テストと調整

画面右側のPreviewでテストします。

入力例

「学習アプリの継続率を上げたい」

期待通りの応答が返ってくるか確認し、必要に応じて指示を調整します。

8. 公開設定

画面右上の【作成する】ボタンをクリックし、公開範囲を選択します。

  • 自分だけ … 自分だけが使用
  • リンクを受け取った人 … リンクを知っている人が使用
  • GPTストア … 誰でも使用可能

今回は自分での実験用として「自分だけ」または「リンクを受け取った人」で設定するのが良いでしょう。

今回はリンクを受け取った人にしてあります。

chatgpt.com

完成したGPTの使い心地

実際に使ってみると、こんな感じで相談をすることができます。

入力

学習アプリの継続率を上げたい

期待される応答イメージ

了解です!テーマは「学習アプリの継続率を上げたい」ですね。
オズボーンのチェックリストに基づいて、アイデアを順に広げていきます。

🧩 要約

学習アプリのユーザーが途中で離脱せず、継続して使い続けてもらうための仕組みや工夫を考える、という課題ですね。

💡 オズボーンのチェックリストでの拡張提案
1. 転用(Put to other uses)

学習データをキャリア支援に転用
→ 学習履歴をポートフォリオ化し、就活や転職サイトと連携。
根拠:学ぶことの“成果見える化”がモチベ維持に繋がる。
★目的適合:★★★★☆ ★実現容易:★★★☆☆ ★差別化:★★★★★

2. 応用(Adapt/Adjust)

ゲーミフィケーションの導入
→ Duolingo型の「連続ログインボーナス」「称号」「フレンド対戦」などを採用。
根拠:報酬心理を利用し、短期的モチベを中期に転換できる。
★目的適合:★★★★★ ★実現容易:★★★★☆ ★差別化:★★★☆☆

...(以下、残りの提案が続く)

初心者でも理解しやすく、すぐに実践できる提案が具体的に返ってきます!

おわりに

今回はオズボーンのチェックリストのカスタムGPTを作成していますが、こちらもかなりいい動きをしてくれていると思います。現状ジャンルを絞ってはいないので具体性にかけることもありますが、必要であればカスタマイズすれば、それなりの精度となるでしょうね。

ソース

github.com


参考情報