2025年11月、Hackadayに記事が掲載されました。タイトルは「Countdown To Pi 1 Loss Of Support Activated」。Raspberry Pi 1のサポート終了に関するものです。厳密には後5年(2030年)くらいになりますけど。
記事元
Hackaday: Countdown To Pi 1 Loss Of Support Activated
hackaday.com
Raspberry Pi 1は2012年に登場したモデルで、「小さくて安価なコンピュータ」として大きなインパクトがありました。あれから10年以上が経ち、OSやディストリビューション側でのサポート終了が現実のものとなってきました。
すでに、処理スピードがかなり微妙ではあるので使用していない方もいるとは思いますが、今後はどのような方向になっていくのかについて書いてみようと思います。
今回の記事の要点
記事の要点は以下となります。
- Debianが古いARMアーキテクチャ(ARMv6/ARMEL)向けのサポートを縮小・終了する方向で動いている
- Raspberry Pi 1やPi Zero(無印)はARMv6アーキテクチャを採用している
- 今後、最新OSやパッケージ更新が提供されなくなる可能性が高い
ただし、「今すぐ使えなくなるわけではない」ではなく、記事にもあるように2030年くらいではないかと書かれています。
もし、OS側のサポートが終了すれば、新機能やセキュリティアップデートは期待できなくなります。 外部との通信を抑えた(行わない)使用方法であれば、引き続き活用できる場合も考えられます。
サポート終了の原因
背景にあるのは、古くなってしまったARMv6アーキテクチャの存在となります。。
Raspberry Pi(3/4/5)はARMv7やARMv8(64bit)を採用し、OSやソフトウェアは、より新しいCPUアーキテクチャを前提として開発が進んでいます。
現在のソフトウェア開発では、古い環境を維持するためのコストが無視できなくなってきています。限られたリソースを、より多くのユーザーが恩恵を受けられる新しい環境に集中させるのは、コミュニティ全体の持続可能性を考えると自然な流れでしょうか。
古いハードウエアはもう使えないのか?
Hackadayの記事でも触れられていますが、以下のような用途であれば影響は限定的かもしれません。
現在のOSとライブラリで要件を満たしているのであれば、無理に移行する必要はありません。
移行を検討したほうがよい場合
一方で、以下のような用途では移行を検討することをお勧めします:
インターネットに常時接続するサービス
セキュリティアップデートが止まると、脆弱性への対応ができなくなります。特に外部に公開するサービスでは、移行を優先すべきでしょう。
最新のOSやライブラリを使いたい場合
新しい機能やパフォーマンス改善の恩恵を受けたい場合は、新しいモデルへの移行が必要です。
長期運用を前提とするプロジェクト
今後5年、10年と使い続けることを考えているなら、早めの移行計画を立てておくことも視野にいれましょう。
移行先のモデル選択
移行先として考えられるモデルは以下になるでしょうか。
Raspberry Pi Zero 2 W
- ARMv8(64bit)対応
- 低価格でIoT用途に最適
- 消費電力も抑えられる
Raspberry Pi 4 Model B
- 安定した性能と豊富な実績
- メモリ容量の選択肢が多い
- デスクトップ用途にも対応可能
- 最新世代の性能
- 長期サポートが期待できる
- より高度な処理が必要な用途に
コストパフォーマンスと将来性を考えるなら、用途に応じてPi Zero 2 WまたはPi 4あたりが現実的かもしれませんね。
おわりに
Raspberry Pi 1は、私にとっても特別な存在でした。Arduinoも同様ですが、自分をIoTの方向に向け、かつこのブログも初期はRaspberryPiの記事がほとんどでしたしね。サポート終了は一つの時代の終わりを感じざるをえません🥲
参考情報
記事元
Hackaday: Countdown To Pi 1 Loss Of Support Activated