RaspberryPiでとある仮想環境(Proxmox
)の構築がうまくいかず、ここ一ヶ月ほど更新がなかなかできなかったのですがようやくできました。なぜこんなに時間がかかってしまったかというと、いくつかのRaspberryPi特有な不安定要素と初期状態によってうまくいかなかったようです。
今回解決の糸口となった設定をメモとし何点か記載していこうと思います。
RaspberryPiのスワップ領域のサイズ変更
まず1点目ですが、RaspberryPiの環境で仮想環境を使用するのでメモリ不足によるスワップが足りなくなるという懸念があったのでその設定になります。RaspberryPi4を使用するとなれば、本体のメモリサイズも大きなものに変更することができるので、そういう環境を使えば大きな問題は発生しませんが、余っているRaspberryPiを使って環境構築をすることを考えるなら、今回のような用途では設定しておくほうが安心です。
※RaspberryPi OSを使用している前提になります。
スワップ領域の設定変更
RaspberryPi OSのスワップサイズを変更しているのは/etc/dphys-swapfile
というファイルになります。このファイル内にあるCONF_SWAPSIZE
というパラメータを変更することでスワップ領域の大きさを変更することができます。
以下のようにファイルの編集を開始して
$ sudo vi /etc/dphys-swapfile
以下の該当エリアを探します。デフォルトではCONF_SWAPSIZE=100
と設定されているので100をもう少し大きな値に変更していくことになります。
変更前(/etc/dphys-swapfile)
# set size to absolute value, leaving empty (default) then uses computed value # you most likely don't want this, unless you have an special disk situation CONF_SWAPSIZE=100
現在の値をコメントアウトしておき、値を1024に変更しました。
変更後(/etc/dphys-swapfile)
# set size to absolute value, leaving empty (default) then uses computed value # you most likely don't want this, unless you have an special disk situation # CONF_SWAPSIZE=100 CONF_SWAPSIZE=1024
設定が修了したら設定の反映を行うのですがRaspberryPi OSの再起動、または以下のコマンドを実行します。
$ sudo /etc/init.d/dphys-swapfile restart
スワップ領域の確認方法
反映を確認するには以下のコマンドで確認をします。
$ swapon -s
実行結果
Filename Type Size Used Priority /var/swap file 1048572 0 -2
変更前
変更後
サイズのパラメータの数値が増えています。
おわりに
仮想環境のプラットフォームでも使用しない限り大きく変更しなくてもいいのかなと思いますが、念のための処理として行っておきました。むしろ、ネット検索をするとスワップ無効をしていることのほうが多かったです😂