IchigoJamのファームウエアをバージョンアップさせる
久しぶりにIchigoJamを使用しようと思ったのですが、ファームウエアのバージョンがかなり古かったのでバージョンアップをしました。 以前にもファームウエアのバージョンを上げたことはあるのですが、メモなどを取っていなかったのでかなり苦戦しました。 苦戦というよりもハマったという感じでした。(たぶん自分だけかも知れない現象ぽい)
IchigoJamってなに?って人は以下を参照ください。
自分は秋月電子さんで購入しました。
IchigoJamのファームウエアのバージョンアップ
PCとの接続
IchigoJamのバージョンアップはメイン基板に載っているLPC1114のシリアルポートとPCを接続する必要があります。今回は家にあったUSBシリアル変換を称することにしました。IchigoJamは3.3Vなのですが、自分の持っていたのは5.0Vと3.3Vの変換をジャンパで切り替えることができるものでした。
シリアルポートとの接続に関しては以下を参考にしました。
基本は
IchigoJam | PC(USBシリアル変換) |
---|---|
GND | GND |
TX | RX |
RX | TX |
ISP | GND(基板のGNDから取ったほうが早いです) |
このように接続を行います。
【写真】
ソフトウエアの準備
ファームウエアに関しては公式サイトに公開されているのでそれをダウンロードします。
今回はversion 1.2.2をダウンロードすることにしました。ダウンロードするとアーカイブにはNTSCやキーボードなどにより複数の種類のROMがあり、そこからファイルを選択することになりますが、自分はntscとJPキーボードのファームウエアを選択しました。(ファイルはichigojam-ntsc-jpkbd.hex
です。)
あとはこのファームウエアを書き込むソフトウエアであるFlash Magic
をダウンロードします。
www.flashmagictool.com
(画面右側にあるFlashMagic.exe
のボタンをクリックすればダウンロードができます)
参考にしたサイトの情報でわかったのですがPC(Windows)でシリアルポートの設定を見る方法があるようでmode
コマンドを叩くとスピードなどがわかるようです。これって常識なんでしょうか?これまではGUIで結構確認していたのですがこちらのほうが圧倒的に楽ですね。COMポートも分かりますし。
基本は参考にしたサイトと同様なのでファームウエアを書き込むだけです。
自分の場合はmode
コマンドでUSBシリアル変換機の接続がCOM3
と判別されたのでこれを設定し、以下の画面の様にします。
あとは書き込むだけなんですが…。
またしてもトラブル…
ここまで来て毎回トラブルなんですよね…
Flash Magic
のメニューにある虫眼鏡のアイコンボタンをクリックするとIchigoJamに接続してメモリ状態を表示することができるのですが
Error発生します。エラーメッセージからすると自動でボーレートの設定に失敗したというものでした。
【メモリ内容の表示ダイアログ】
【エラーダイアログ】
Auto設定なんてあったっけなあと思いつつ、ネットにこういう情報もあったのでシリアル変換器の不安定さの機器側の問題なのかもと思いつつも設定を見直すことにします。
【参考】 パソコンと接続 - イチゴジャム レシピ
Flash Magicのメニューから【Options】→【Advanced Options】を開くと
設定のダイアログが開きます。
そこで【Communications】タブをみると【High Speed Communications】にチェックがついていました。何となくこの部分が怪しい感じです。そこでチェックを外してみます。
チェックを外して【OK】ボタンをクリックします。再度、【虫眼鏡ボタン】をクリックすると…。
無事にダンプができました。一応これでシリアル接続も無事に行えました。
書き込みを行う
後はFlash Magic
に書き込むROMのファイルを設定し、【Start】を押すと…
書き込む処理が開始されます。
ウインドウの左下に【Finished】が表示されると無事に終了になります。 電源をOFFにして、ISPピンとGNDを接続しているケーブルは抜いておきます。
起動すると…
シリアルコンソールとの接続をそのままにして電源をONにすると
無事にVer1.2.2の開始画面が表示されます。
終わりに
トラブルはありましたが、なんとかバージョンアップができました。あんな設定触ってないと思ったんだけどなあ。