まえまえから気になっていたので、試してみたという内容のものです。
結構古いPCでもZoom
は使用できるのですが、RaspberryPi
で参加することができれば、PCの画面を専有しないので
カンファレンスっぽいもの(自分が話さない前提)の場合は有効に使えるんじゃないかなと思いました。
スペックとしてはタブレットなどでも使えるZoom
、RaspberryPi 4B
であれば問題なく使えるのではないかと思っての実験となります。
既に言わずともわかると思いますが、実際に行う場合には自己責任でお願いいたします
また、手持ちのUSBメモリが認識できなくなりました。認識できなくなったというのはちょっと微妙で、PCに挿すとエクスプローラー上ではドライブが認識できるのですが、書き込むこともプロパティを見ることもできないという状況でした。
この状態になって、あーこれはパーティションテーブルが壊れたかなと思いました。ですが、該当のUSBはデータ専用に使っていたので、フォーマットを行うこともなかったので、なんで壊れたかなという疑問がでてきました。こういう手合は大概RaspberryPiあたりに挿してパーティションテーブルを復帰させてしまえば治るだろうと思ってやってみたのですが、認識することはありませんでした。というかdmesgコマンドでも途中までの認識をするのですが、ストレージとしての認識ができませんでした。
本格的に壊れてしまったのかも…と思い今度は物理フォーマットツールを使ってみたんですが、そもそもストレージとして認識されないので実行もできない状態でした。
捨てるか…そんな状態から始まる今回のエントリーになります。
ちなみに今回使用したUSBメモリはこちらになります。もう購入できないものです。
基本自分の中ではもう使えないんだろうなと思っていたので、分解供養することにしました。
分解するとこんな感じでした。ネジなどはないので、プラスチックのカードなどを使ってこじ開けます。もう2度と元には戻らない感じですけどね。
コントローラーはSM社のSM3255Q ABというチップが使われていて、メモリはSAMSUNGのものが使われていました。基板をみても原因となりそうな部分はなく、チップ系のトラブルかなというところでしょうか。
コントローラーチップの部分を拡大するとこんな感じ。
廃棄しようと思っていたのですが、YouTubeの修理系の動画を見ていたらコントローラーチップ名とMPToolを検索ワードにしてググってれば復旧するようなツールが出てくるという話が載っていました。
そこで、検索してみると…以下のようなサイトを発見しました。
見るからに怪しい…一か八かでダウンロードして使用してみることにしました。(既に言わずともわかると思いますが、自己責任でお願いいたします)
サイトの下に行くとコントローラーチップごとのツールのダウンロードリンクがあるので、新しいバージョンのものをダウンロードします。
ダウンロードすると以下のようなrarファイルが入手できます。
これを展開するとこんな感じのファイル構成になっています。この中のsm32Xtest.exe
という実行ファイルを起動します。
起動するとこんな感じ。該当のUSBメモリをPCに挿して、【Scan USB(F5)】ボタンをクリックすると、
UI上にUSBメモリが認識されます。今回挿したUSBポートはPORT1だったようです。READY
の表示がでたら、【Start(Space Key)】ボタンをクリックしてメモリのテストを行います。ボタンの表示は崩れていますが、問題なく機能します。
テストを行っていくのですが…
Windowsからのフォーマットするかといったダイアログメッセージが表示されて、チェックは失敗してしましました。ただ、これまではフォーマットすらできない状態だったので、状態は少し前進したともいえます。ダイアログで【ディスクのフォーマット】ボタンをクリックすると
ディスクフォーマットのダイアログが表示されました。勝ったかも!
FAT32で通常フォーマット(クイックフォーマットのチェックをOFFにします)をかけてみます。
問題なくフォーマットが完了できました。\(^o^)/
Windowsのディスク管理ツールからも、ドライブレターだけでなくディスク構成もちゃんと見えています。(今回はDドライブとして認識)
念の為、どこかのセクター(?)が死んでいるのかもしれないと思ったので、チェックディスクをかけて見るのですが、問題は検出されませんでした。
フリーのEaseUS Partition Master 14.5
を使ってディスクのチェックを行ってみますが、同様に問題は検出されません。
(ダウンロードリンクは以下となります)
ちょっと原因がわからないですが、うまく復帰はできたようです。以前入っていたファイルに関してはフォーマット時に削除されていますが、 使えないよりはましでしょう。
今年に入ってからUSBメモリが壊れるのでは3回目かも…。使用回数のリミットもあるデバイスなので、ある程度きたらリプレイスするというのが一番いい解決法なのかもしれません。復活をした該当のUSBメモリもいつ壊れてもおかしくないと思うので、重要なデータを入れるのではなく、データの入れ替えで仕方なくしようするというレベルにとどめて置こうかなと思います。
コロナウイルスの関係で自分もYouTubeを見ることが多くなったのですが、一番良く見るのは修理系動画です。修理系動画をみているとふと分解したくなるのは自分だけなんでしょうかね。外出自粛期間中に分解用の工具も結構購入してしまった様に思います。でも分解のテクニックや方法がわかるので割と情報が得られるので助かります。
参考
そろそろ、Node-REDを使ってalexaを発話させてみたいなと思いました。家にはかなりのスマートフォンの第一世代があるのですが、全部つけてしまうと部屋よりも多いのでさすがに部屋に積んであるといった状態です。Node-REDで使用できると、色々な連携もできますし、先日アマゾンさんのSmartPlugも購入したこともあるので、このあたり連携できると面白いなんて思っています。
以下を参考にしながら作業を行いました。参考にしたエントリは完成度が高いので、基本的にはこのリンク通りに行うのであれば問題はなく動作できます。このエントリを読み飛ばしても大丈夫かなと思いますが、うまく行かなかった場合のみてもらえればと思います。
続きを読む個人で使用しているLINE MOBILEのSIMカードでしたが、所有しているのは2枚でそのうち1枚はワークショップとかの補助に使えるかなと思って使用していました。 ただ、いまのご時世、ワークショップもリモートとなってしまい自宅からのオンラインとなってしまえば、用途的にはあまり使えないといった状況。
そんなときにRakutenMobileの1年間無料のRakuten UN-LIMITプランを知りました。まあ、LINE MOBILEを解約するのであればちょっと使ってみるのもいいかなと思って契約をしました。LINE MOBILEの契約が1年間1万5千円程度なのでその分が無料になるのはお財布的に助かります。
今回は6月4日に契約を行ったのですが、その後ステータスは【準備中】のままで契約が進んでいるのかも、うまくできていないのかもさっぱりの状態でした。何度か問い合わせをしようとしても全くサポートにもつながらないし…そしてもうその存在自体も忘れた一ヶ月後にようやく端末が到着しました。(7/4に到着)
箱は通常のスマートフォンのものよりも2周りぐらい小さい感じですかね。本体が小さいので箱が小さいのも当然といえば当然です。
開けると、USB充電器、USBケーブル(Type A-Type C)、オーディオType C-pin変換、Rakuten Mini本体が入っています。
USB充電器はかなり小型ですが、ちょっとプラスチッキーな感じで安っぽさあります。これでも急速充電ができるのかなと思ったらできないみたいです。出力は5V1.0A、急速充電できたらいいのになあと思っていましたが、本体価格のキャンペーンなどを考えれば、まあいいかと納得はできます。(残念だと思いますが)あと付属のUSBケーブルは少し太いかな。ただ、USB TypeCで充電できるのはいい感じです。
端末の大きさはRaspberry Piの基盤よりちょっと小さい感じで、重さはそこまで軽くないかな。自分は手がかなり小さい方なので、この端末でも普通につかえるかなと思っていましたが、やっぱり小さすぎるかなという感じです。特にロックの解除は指紋認証などが使用できないためパターンなどを設定することになりますが、小さいのでわりの入力ミスは頻発します。慣れの問題もあるかなと思いましたが。
同梱されている紙面は以下となります。このスタートアップガイドはかなり素人が作った感があるような印象…まあこの手順通りやれば特にトラブルなく追われるかなと思います。たまに、マニュアルの手順がアップデートなどに阻まれることもありましたので、広い気持ちでの対応しましょう。
電源をONするとAndroidが起動します。Androidのバージョンは9
で設定もごくごく普通のAndroid端末となっていました。
初期設定が終わるとこんな感じの画面になります。UIがちょっと特殊かな。個人的には通常のUIのほうがいいかなと思いましたが、これはこれで小さい画面の中でアプリを立ち上げるには悪くないかもしれないです。ちょっとどうかなと思ったのは電話アプリのボタンやティザリングのボタンがこのUIを違う形で表示されます。ちょっと見た目がもったいないかな~
画面は以下のような感じです。
アプリは普通に起動できますが、画面が小さすぎて表示などは最低限って感じです。この端末でYoutubeやゲームをするなどはなさそうなのでベンチマークとか不要かなと思います。
入力に関してはデフォルトのキーボードは使いにくいのでGoogle日本語入力
などのアプリで変更したほうがいいかなと思います。画面が小さいので快適に入力ができるとは思わないほう良いと思います(できないとは言っていない)
RakutenMiniは通信量1年間無料(事務手数料+端末代で3000円ほどかかりますが)ということなので、1年間どんな感じなのか見定めるにはいいかなとは思います。Rakutenエリア外の場合にはau回線などが使えるのですが、5GBの転送容量の縛りが発生します。自分はLINE MOBILEでは3GBのプランを使用していたので問題はなさそうです。
pocketWiFiがAndroid端末(カメラ付きだし)になったと思えばいいのかなというのが正直な感想です。着信の音声通話端末としても十分つかえるので、使用用途を割り切ればいい端末なのかもしれません。解約後は音楽プレイヤーにしてもいいサイズだと思いますw。
一番の問題点は、楽天モバイル側の事務手続きの遅さ。申込みしてから端末が届くまでに一ヶ月かかったので解約するにも時間がかかる可能性はあります。そのあたりはかなり注意をしたほうがいいような気がします。
契約手続き後に技適的な話でいろいろあった端末なので、気分は微妙ですが。1年間使ってみようかなと思います。
Windows10HomeエディションでDocker
が使えるようになったこともあり、Minecraftのサーバーが組めないかなと思いました。
残念ながらオッサンのワタシにはMinecraftを一緒にやるような友達はいませんが、どこかにお邪魔したときにLANで操作をレクチャーをすることもあるかなという感じでしょうか。今回サーバーを構築するのは主にJava版
の方になります。BE版(以降、統合版
)のサーバーとは方法が異なるので注意です(念のため統合版
のサーバーも立ち上げています)
今回は3つの方法で構築しています。
Java版
)サーバーを構築する(DockerのホストはWSL2を有効化したWindows10になります)統合版
)サーバーを構築する(DockerのホストはWSL2を有効化したWindows10になります)Java版
)サーバーを構築するMincraftを起動しているPCでDockerのコンテナを起動してもサーバーへ接続できないようです。なんとなくできそうな気もするのですが、何度か設定を変更して試してみましたが、違う方法が必要なのかもしれません。今回は別PCでサーバーを起動して実験を行っていますのでご注意ください。
まずはDockerでUbuntuベースのコンテナを作成します。作成するコンテナ名はmc_server
とします。
また、今回のコンテナはサーバーとなるのでMincraftサーバーのポート25565をホスト側と共有するようにポートフォワーディングのオプションをつけて作成を行います。
ホスト側のPCのポート番号にアクセスすると、コンテナ側のポートにフォワードされて通信ができるようになります。ポートの値はJava版(25565)と統合版(19132)では異なるので注意です。
以下のコマンドでコンテナを起動します。
ホスト側(Windows側)の操作
PS> docker run -it -p 25565:25565 --name mc_server ubuntu
コンテナが起動するとbashがrootユーザーとして起動します。事前設定と必要になるパッケージのインストールを行っていきます。
サーバーにはJavaが必要になるのでOpenJDKをインストールしますが、現在、Ubuntuで使用できる一番新しいopenjdk-14-jdk
を使用します。
開発を行うってわけでもないのでJREをインストールしても大丈夫のような気もします。
コンテナ側の操作
# cd ~ # apt update ; apt upgrade -y # apt install -y openjdk-14-jdk
OpenJDKのインストールを行うと、途中で以下のような表示が行われて入力待機状態になります。後ほどタイムゾーン設定を行うので、このような質問が行われています。
Please select the geographic area in which you live. Subsequent configuration questions will narrow this down by presenting a list of cities, representing the time zones in which they are located. 1. Africa 3. Antarctica 5. Arctic 7. Atlantic 9. Indian 11. SystemV 13. Etc 2. America 4. Australia 6. Asia 8. Europe 10. Pacific 12. US Geographic area:
ここで、キーボードから6
を入力してのAsia
を選択します。すると、続けて都市名の選択になります。
Please select the city or region corresponding to your time zone. 1. Aden 16. Brunei 31. Hong_Kong 46. Kuala_Lumpur 61. Pyongyang 76. Tehran 2. Almaty 17. Chita 32. Hovd 47. Kuching 62. Qatar 77. Tel_Aviv 3. Amman 18. Choibalsan 33. Irkutsk 48. Kuwait 63. Qostanay 78. Thimphu 4. Anadyr 19. Chongqing 34. Istanbul 49. Macau 64. Qyzylorda 79. Tokyo 5. Aqtau 20. Colombo 35. Jakarta 50. Magadan 65. Rangoon 80. Tomsk 6. Aqtobe 21. Damascus 36. Jayapura 51. Makassar 66. Riyadh 81. Ujung_Pandang 7. Ashgabat 22. Dhaka 37. Jerusalem 52. Manila 67. Sakhalin 82. Ulaanbaatar 8. Atyrau 23. Dili 38. Kabul 53. Muscat 68. Samarkand 83. Urumqi 9. Baghdad 24. Dubai 39. Kamchatka 54. Nicosia 69. Seoul 84. Ust-Nera 10. Bahrain 25. Dushanbe 40. Karachi 55. Novokuznetsk 70. Shanghai 85. Vientiane 11. Baku 26. Famagusta 41. Kashgar 56. Novosibirsk 71. Singapore 86. Vladivostok 12. Bangkok 27. Gaza 42. Kathmandu 57. Omsk 72. Srednekolymsk 87. Yakutsk 13. Barnaul 28. Harbin 43. Khandyga 58. Oral 73. Taipei 88. Yangon 14. Beirut 29. Hebron 44. Kolkata 59. Phnom_Penh 74. Tashkent 89. Yekaterinburg 15. Bishkek 30. Ho_Chi_Minh 45. Krasnoyarsk 60. Pontianak 75. Tbilisi 90. Yerevan
ここではキーボードから79
を入力してTokyo
を選択します。
入力が終わって処理が完了すれば無事にインストールができていると思います。あとインストールに必要なものとしてwget
があるのでそちらもインストールしておきます。
わりとDockerのコンテナは最小限のものしかインストールされていないので、pingなどのネットワーク系のコマンドも入っていませんので、必要になったらインストールを行っていくしかない状況です。
wget
以外も編集に必要かなと思いましたのでvimを入れておきました。
# apt install -y wget vim
ここまでで、インストールに必要な準備ができました。続いてはMincraftサーバーのjarファイルを取得します。インストールディレクトリはrootユーザーのホームディレクトリの下に minecraftというディレクトリを作成して使用します。
また最新版のサーバーアプリは以下からダウンロードできます。作業したとき(2020.06.28現在)はminecraft_server.1.16.1.jarとなっていました。取得のページにあるサーバーのバージョン部分を右クリックして、リンクをコピーをしてクリップボードにコピーしておきます。
もし、過去のバージョンのサーバーアプリが必要な場合には以下から取得を行ってください。
# cd # mkdir minecraft # cd minecraft/ # wget https://launcher.mojang.com/v1/objects/bb2b6b1aefcd70dfd1892149ac3a215f6c636b07/server.jar
これで事前設定とインストールは終わりました。
Mincraftの初期設定といってもそこまで複雑ではありません。設定ファイルの作成を行い、内容の編集を行うだけで設定は完了になります。 最初に設定ファイルの作成を行います。Mincraftサーバーのjarファイルを実行すると設定ファイルの雛形は生成されます。 以下の様に実行します。
# java -jar server.jar nogui
実行を行うと以下のようなログが表示されてプログラムが終了します。
[main/INFO]: You need to agree to the EULA in order to run the server. Go to eula.txt for more info.
実行とともに生成されたeula.txt
のライセンス許諾のeula値をtrue(許諾)と変更することでサーバーの動作できるようになります。
ライセンスに関しては一度見ておくほうがいいかなと思います。
# vim eula.txt
eula.txt編集前
#By changing the setting below to TRUE you are indicating your agreement to our EULA (https://account.mojang.com/documents/minecraft_eula). #Wed Jun 24 23:41:14 JST 2020 eula=false
eula.txt編集後
#By changing the setting below to TRUE you are indicating your agreement to our EULA (https://account.mojang.com/documents/minecraft_eula). #Wed Jun 24 23:41:14 JST 2020 eula=true
編集が終わったら再度サーバを実行します。今回は先程と違ってJavaVMが使用するメモリを増やすオプションを追加しています
(※2回目以降の以降の実行はcd ~/minecrft ; java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar nogui
で行えます)
# java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar nogui
ここからはかなり時間がかかりますのでしばらく待ちます。
実行ログで以下の表示が出れば、起動に成功しています。
[Server thread/INFO]: Done (43.135s)! For help, type "help"
これでサーバープロセスが実行できました。
後は、Mincraftのゲームを立ち上げ、サーバーにアクセスを行っていきます。ゲームを起動すると以下のような画面が表示されるので 【マルチプレイ】のボタンをクリックします。
画面が変わると自動的にLAN内にあるサーバーを探しにいくようなのですが、時間が経過してもなかなかサーバーを見つけられなかったので【ダイレクト接続】のボタンをクリックして サーバーのIPアドレスを手動で入力していきます。
ダイレクト接続の画面でサーバーのIPアドレスを入力したら【サーバーに接続】ボタンをクリックします。IPアドレスはDockerを動作させているPCのIPアドレスになります。Docker側で ポートフォワードされているので、デフォルトのポート番号の設定で大丈夫です。
設定がうまくいっているようであれば、無事にワールドに入ることができるようになります。ウインドウのバーにもサードパーティ製のサーバー
という表記がされているので、
接続が成功していることがわかります。
これで、うまく接続できました。
先程まではDockerのコンテナでMincraftサーバーを構築しましたが、ほぼ同様の手順でRaspberryPiでサーバーを構築できます。大きな違いはユーザーが一般ユーザー(pi)でのインストールになるので
sudo
コマンドが必要になるということでしょうか。
基本的には同じことを行うので手順は割愛します。
RaspberryPi 4Bでの操作
$ sudo apt update ; sudo apt upgrade $ sudo raspi-config # タイムゾーンなどの設定 $ apt search openjdk- #使用可能なopenjdkのバージョンを確認 $ sudo apt install -y openjdk-11-jdk # openjdk(java)のインストール $ mkdir minecraft $ cd minecraft/ $ wget https://launcher.mojang.com/v1/objects/a412fd69db1f81db3f511c1463fd304675244077/server.jar #サーバープログラムの取得 $ java -jar server.jar nogui #初回のサーバーの起動 $ vi eula.txt # ファイル内のeulaの値をtrueへ変更する $ java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar nogui #サーバーの起動
これでOKです。
Docer環境との違いとしてはRaspberry Pi OSで使用できるJavaの環境はopenjdk-11-jdk
となるようなので、少しバージョンが下がりますが、
動作には大きく影響しません。また、eula.txt
の設定後の起動に使用メモリを指定していますが、RaspberryPi 4Bの2GBモデル以上出ない場合には、この指定はできません。もし、それ以下のメモリ量のRaspberryPiを使用する場合にはメモリオプションを消し、java -jar server.jar nogui
とすれば起動できます。
設定後、先程と同様にMincraftのJava版から接続することでワールドにログインすることができるようになります。 RaspberryPiのスペックにもよるかもしれませんが、Dockerベースのサーバーよりは少し遅い印象なので、接続数を気にしたり、描画深度を変えたりするほうがいいかなと思いました。
統合版
)サーバーを構築するこれまではJava版
のサーバでしたが、ここからは統合版
のサーバ設定になります。
サーバープログラムは以下からダウンロードできるようになっています。WindowsとUbuntuが用意されています。ちなみにRaspberryPiではこのサーバープログラムは動作しません。
設定方法が書かれていませんが以下の手順で動作しました。
今回は統合版なのでコンテナ名をbe_server
サーバとしました。統合版のサーバーはudp
接続を使用するのでDockerのコンテナ作成時も-p
オプションにポート番号だけでなくudp
の指定も行う必要があるので注意が必要です。udp
の指定をしないと接続ができませんでした。
ホスト側(Windows側)の操作
PS> docker run -it -p 19132:19132/udp --name be_server ubuntu
コンテナの作成が終わったら事前準備、インストール(取得)、起動と進めます。
事前準備は以下のようになります。Java版との違いはサーバーの起動に必要なlibcurl4のSharedObject(.soファイル)とZipファイルの展開用コマンドになります。 多分、非コンテナのUbuntuなどのディストリビューションをサーバーにする場合にはこれらは事前にインストールされているので作業は不要かと思います。
あとはサーバーを置くディレクトリの作成を行っています。
コンテナ側の操作
# cd ~ # apt update ; apt upgrade -y # apt install -y wget libcurl4 libcurl4-openssl-dev unzip zip # mkdir minecraft # cd minecraft/
つづいてはサーバーソフトの取得とインストール。インストールといっても、取得したアプリがzip形式になっているので、それを展開するだけです。
コンテナ側の操作
# wget https://minecraft.azureedge.net/bin-linux/bedrock-server-1.16.0.2.zip # unzip bedrock-server-1.16.0.2.zip
あとは起動になります。起動時にカレントパスをライブラリのロードパスとして追加しておいて実行となります。
コンテナ側の操作
# LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
エラーがでなければ、これで実行状態となっています。基本的にはこちらのほうが実行するまでの手順は少ないです。 Mincraftからサーバーへの接続を行っていくことになります。
統合版
)からの接続統合版からの接続は簡単です。Mincraftの統合版を起動して【遊ぶ】ボタンをクリックします。
続いて上のほうにある、【サーバー】タブをクリックします。
接続できるサーバーの一覧が出てきますが、ここでスクロールを行って【サーバーを追加】ボタンをクリックします。
すると外部サーバーの追加ダイアログが表示されます。このダイアログのサーバー名とサーバーアドレスのフィールドに今回起動したサーバーの情報を入力します。
サーバー名はどんな名前でも良いのですが、今回はわかりやすくBE_Server
という名前にしてみました。また、サーバーアドレスはサーバーを起動したPCのIPアドレスを入力しています。ipconfigコマンドで調べたところ、192.168.0.17
となっていたので、これを入力しました。
ポートに関しては変更はないので、変更はしません(デフォルト値19132のまま)。
入力が完了したら、【遊ぶ】ボタンをクリックします。
すると、サーバーへ接続が行われて…
ワールドに入ることができました。
これで統合版のサーバーの起動もできるようになりました。
これで、Java版
、統合版
ともにWindows10(Home)でサーバーを構築し、接続を行うことができるようになりました。簡単な集まりや、家族内であればこれでマルチプレイを楽しむことができそうです。本格的に行うのであれば、レンタルサーバ(VPC、AWS/GCP/IBMCloudなどのクラウド環境)を借りてサーバーを構築することもできます。VPCなどでは作業はほぼ同じ感じですが、セキュリティの作業はもう少しちゃんとやったほうがいいと思います。また、有料ではありますが、公式のRealms(レルム、レルムス)
のサービスをつかってマルチプレイを行うこともできると思います。同時に入れる人数によって価格が違うようですが、みんなで大掛かりな建築物を作るようであれば、こちらを使ったほうがいいかなと思いました(Mincraftのバージョンアップにも対応してくれます)。
Windows10Homeエディションで使えるようになったWSL2&Dockerを使ってサーバーの構築をしてみたのですが、最後に少しネット環境を探してみたところDockerHub
にMincraft用のコンテナがありました。それもJava版
と統合版
ともに同じ作者の方が作っています。また、私が設定したのとは異なり、UbuntuをベースにしておらずDockerではお馴染みの軽量なAlpine Linux
を使用していました。その情報があれば、もっと楽に構築できたかなと思います…構築の簡易ドキュメントもちゃんとあります。
Java版
のサーバーコンテナ ↓
統合版
のサーバーコンテナ ↓
今回の感想としてはLAN環境でマルチプレイをするというのであれば、Windows10を仮想環境のホストとして使わなくても、古いPCにUbuntuなどのLinuxをインストールしてサーバー化するほうが作業も楽だし、便利かなと思います。予想になりますが、その場合であれば、初代のCore i5あたりメモリが4GB程度あれば、サーバーとしてはこなせるのではないかと思います。
なにはともあれ、Minecraftのマルチプレイ用サーバーの構築ができたので良かったとしておきます。
参考