MAに対する思いについて

この記事はMashupAwards Advent Calendar 2017の12日目の記事です。

MAに対する思い

ぎりぎり間に合った…文章がおかしいところは勘弁してください。あと初投稿のため、画像アップロードのサイズが限界値超えたのではてなブログに移転しました。

このエントリーではMAに対する自分の思い出とそれに伴う考え方の変化などについてを書かせていただこうと思います。

あなたはだあれ?

自分は名古屋在住のサンデープログラマーです。プログラムに関しては学生時代にやっていて(当時はJavaWindows95がでたころ)、社会人からは営業、社内システム、設備管理と点々とし、会社にいていわゆるモノづくりにはあまり接点のない部署にいました。(今もですが)

とはいえ、技術にはなんとなく触れているものの直接何かできるわけではなかったのですが、組織的に隙間というものはあるので趣味で作ったものを業務に活かすようなことは好きでやっていました。

勉強会への参加 ~ ハッカソンとの出会い

そんな中、「会社の需要がないとモノづくりができないのってどうなの?」「本当につくりたいものってないの?」となんとなく自問自答してもやもやしている自分に気が付きました。また、会社という軸足があっての人生ってなんなんだろう。会社の所属が無くなったときに何ができるんだろうという漠然とした不安も感じていました。

そこで、一念発起し近所で開催される勉強会に参加してみることにしました。

勉強会に参加してすぐにわかったことは、自分の知っている知識がかなり昔の知識に偏っていることでした。当時はC#を少しかじった程度だったので、コミュニケーションツールや開発ツールなどに関してはほとんど無知でWebAPI?REST?なんぞというレベルでした。このころは難でも自作したがりだったような気がします。

その後、何度か勉強会に参加を通して、「勉強会で得た知識もなんからの形にしていかないと身につかないなー」「新しいことを成し遂げるにはある程度の締め切りのようなものは必要かも」と感じてはいたのですが、一人でやろうとするとちょっと継続できないなあという感覚が残っていました。

そんな中、ハッカソンというイベントの告知をみて、ここはいっちょチャレンジをしてみようという気になりました。勉強会になれてきたころからなんでも飛び込んでみようというマインドに徐々に変わっていったような気がしています。一回参加してみて向いてなかったらやめようって程度かな。

チャレンジというか他流試合のような気構えだったのかもしれません。

その時にみた告知が、MashupAward11の告知だったのが、自分のここ数年の私生活や働き方を大きく変える要因になったような気がします。

MAに参加した思い出

1年目の作品

イタズラPepper by Dr.Pepper

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【作品説明】一人っ子の家庭が増え、家では甘えん坊な子が増加中。「イタズラを繰り返すPepper」の躾を子供がすることで、お兄ちゃん(またはお姉ちゃん)気分を体験できます!

はじめての年は緊張していたのもありましたが、何もかもが初めてどんな風にやれば(時間配分・分担など)いいのかもわからず、やれるだけやってみようという感じでした。当時はあまり人とのコミュニケーションに関しても苦手で、なるようになるだろうという楽観的な感覚でいたのですが、ハッカソンでは限られた時間ないにやるべきことを見つけることや提案することが重要なんだなということがわかってきたかなというところです。

この時は無性に当時発表されたばかりのPepperを触りたい・開発したいというところが自分の中ですごく全面にでていたのですが、実質2日間ない時間の中ではアイデアと技術のすり合わせなども検討しないとなかなかうまくいかない。捨てるところは捨ててプロトタイプを作っていかなければいけないんだという点で成長ができたかなと感じていました。個人の担当はDataSpaiderのThunderBusとPhilipsのHueをdocomoAPIを使っての連携部分でした。

そして、自分の中で重要だったことはみんなでなにかを作るということが経験できたという点です。これまで家で一人でプログラムを作っていたときにはない達成感や満足感。あとアイデアが形となった喜びが最後に押し寄せてきたことを覚えています。

2nd Stageのプレゼン時の動画で自分がペッパーと絡む子役をやっていたのですが、体形をみた観衆の方のTwitterのタイムラインでジワるというコメントをいただいて、自分で苦笑していました。

初年度はこの作品で2ndステージまで行かせていただきましたが、そこで自分が見たこともない楽しいアイデアを見たり、参加者との新たな出会いがあったりと、ハッカソン初参加者としていい経験をさせていただいたなと思っています。

自分はこっちの方向だな~と思いを強くし、「次回も是非出たい!作品を作りたい!」と思うようになりました。

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↑ 会場での記念撮影

2年目

BarSota

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【作品説明】 ストレスの多い現代社会。 紳士淑女が集まる癒しの空間BarSotaでは、 バーテンダーロボットが上質なおもてなしを提供。

2年目もロボットネタでした。大垣でのロボットハッカソン開催で開発可能なロボット集合という触れ込みだったのでSotaに一目ぼれしたので参加しました。大垣のハッカソンでは1年目に同じチームだった市川さんが運営もやってらっしゃって、1年目の関係が2年目に続いてるなあという思いでの参加でもありました。

社会的対話ロボット「CommU(コミュー)」・普及型社会的対話ロボット「Sota(ソータ)」 | ヴイストン株式会社

1年目ではタイムスケジュールに流されたなという意識もあったので、2年目は可能な限り楽しむことをより優先して行いました。ただ、楽しむためにはインプットをある程度していないと時間的な余裕が生まれないことも経験上わかっていたので、ハッカソンが開催される半年ぐらい前から自分のできることを考え直したり、いろいろな実験をしたりと行っていました。このときあたりにArduino、mbed、RaspberryPiに出会った感じです。自分はベースとなる技術が少し弱いなあと思っていて、特にWebサービスなどに関してはほかの人とは圧倒的に差がありすぎ勝ち目がないと思ったので、自分はこっちで攻めようという感じでインプットをしていきました。

Sotaの開発環境はビジュアルプログラミングではあったのですが、Pepperとは異なりJavaでの実装でした。学生時代でJavaを使うのをやめてしまったので、知識がなくどうしようと思っていましたが、「何とかしないと!」という気合でSotaから各種APIへリクエストを投げる部分の実装を行い、何とかプロトタイプを仕上げて、プレゼンにこぎつけました。(20数年ぶりにJavaのコードを書いたかも)あと、大垣での開催出なかったらたぶん出来上がってなかったかなと思ってます。(会場の公益財団法人ソフトピアジャパンさんには宿泊施設があり徹夜可能でした。)

この作品のこだわりはダンディ辞書。会話用のAPIではリターンとなる会話文が丁寧語(ですます調)になることが多かったので、文末を「だぜ」「だろ」というようなダンディな口調にすることでバーテンらしさをだすというところでした。(ほかのチームがおかん辞書をつくるというのを聞いて、このアイデアに至りました)

今回は開発もアイデア出しもかなり楽しめた感じでした。今回もメンバーにもかなり恵まれていたので、分担もうまくでき、こちらの作品も2nd Stageに進むことができました。

ただ、2nd Stageまでのブラッシュアップに関しては、一部のメンバーに負担が大きかったのが少しだけ後悔でした。やはり、ハッカソンは限られた時間の中でのプロトタイプ作成にはなりますが、 継続して開発していくには熱量が必要なんだろうなあと思います。そのことが、地方予選で敗れたものが2nd Stageでは勝ち上がるような原動力になるんだろうなというのを身をもって感じたところです。

2年目はMAに限定せず、名古屋以外でもいろいろなハッカソンに参加していきました。その中での会話で、名古屋エリアでは楽しいハッカソンが少ないねという話もあり、自分の感じたこの楽しさをなんとか伝えられないかなと思うようになり、参加者としてだけではなく、開催のお手伝いができないかなと思うようになってきました。

もちろん参加の方が楽しいけどね。

ということで、3年目は「そっち側も体験しよう!」という感じで考えていました。

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3年目

3年目はいろいろ考えた末にグループの作品と個人の作品の2点を応募しました。 なんとなく「みんなで作り上げたいもの」と「本当に作りたいもの」この二つがあるなと思ってです。

プレゼン練習 with P

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【作品説明】 プレゼンを練習するためのアプリ/ロボットです。 「結構」、「なんか」など、プレゼンで使わない方がよい言葉の使用回数を表示します。

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ソーシャルストリーミングリモコン

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【作品説明】 SNSの書き込み数が最も多いテレビチャンネルに自動選局をするリモコン

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「プレゼン練習 With P」はこちらもおおがきロボット×AI ハッカソンの作品となります。(ロボット作品が多いですね。)こちらも2nd Stageに進出できました。参加させてもらったメンバーに大感謝です。

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そして、「ソーシャルストリーミングリモコン」が個人制作の作品となります。

みんなで作品を作るのも楽しいのですが、ハッカソンの日程が終わってしまうと熱(パッション)が少し覚めてしまうのが、ハッカソンの難点なのかも?というのが少しわかるようになったので、今度は自分のやる気の限界まで挑戦してみようということでハッカソン以外でも作ってみたというところです。

どちらもいい出来になったなあと思っているので今年も達成感があったなあというところです。 Festaにも参加しようと思います。

イベントのお手伝いも頑張った

2年目の終りに運営側のお手伝いもしたいなあと思っていたので、今年はいろいろなイベントをお手伝いさせていただきました。

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個人的にはやっぱりMA関連のハッカソンが一番楽しかったなあという印象です。ほかのハッカソンも楽しいのですが、根底にある「課題解決」というキーワードが若干発想に縛りを感じたからなのかもしれません。これは個人的な感想です。

特に今年のMA予選では、9月時点でのスケジュールをみると

名古屋での開催がない!

という、状況だったので何とかして名古屋でもMA予選を開催したいと思って、急遽会場を借りることができないかとかテーマをどうするかなどをいろいろやっていたのが心に残っています。ハッカソンに限らずですが、イベントはなくなると復活が難しいということは聞いているので、名古屋からこの火を消したくありませんでした。その甲斐あって、名古屋の開催にはいろいろな方々のご協力があって開催できました。この場を持ちましてお礼申し上げます。

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おわりに

自分が一番好きなのはみんながアイデアを出していく、アイスブレイク → アイデアソンの流れの部分が一番楽しく感じていますいまでも個人的にアイデア出しの部分が一番好きです。

ハッカソンになると技術を持ってないと参加しにくいという話はよく聞きますが、実際にはハッカソンでもいろいろな役割があるので、プレゼンの資料作り、スケジュールのマネージメント、デザインなど技術やテクノロジーとは少し毛色が違う作業はいろいろあります。それらの作業を行うのにも躊躇がある方もいると思いますが、ぜひアイデア出しの部分に関しては参加してほしいと思っています。どんな方でもWelcomeで、みんなで自由な発想でアイデアを考え、参加者全員のアイデアに眺めていくのは本当に体験してほしいと思っています。参加者それぞれのアイデアからいろいろな発見があると思います。

参加を躊躇している方がいらっしゃったら、ぜひ少しだけでもその世界をのぞいてみてはいかがでしょうか? f:id:ueponx:20171212231334j:plain

最後になりますが、MAに参加してからの多くの出会いに心から感謝しております。

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このようなものがいただけるとは思ってもみませんでしたが、これをきっかけにして頑張っていきたいと思います。

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